中秋の名月

中秋・・・旧暦８月１５日。

今夜は久しぶりに名月が眺められる。

今朝ススキを取ってきて、飾った。

以前はおだんごと里芋を一緒に煮て月に供え、里芋が余り好きではなかった夫とおだんごの余り好きではない私が分け合って食べた

ものだけれど分け合う人もいなくなり、里芋の形をしたお団子もこの地では買えないので取りやめてただススキだけ。

近頃はこういうことをする人が少なくなったらしく、小ぶりの里芋も手に入れにくい。

私は行事を割りにきちんとしたい性格で付き合わされる夫はいつもあきれていたけれど、それでも付き合ってくれていた。

今夜は美しい名月を彼を偲びながら味わうとしよう。

鎮魂の日

今日は鎮魂の日。

もちろん東北の震災から半年、そしてアメリカの同時多発テロから１０年。

震災や津波は自然災害だけれど、アメリカのあの事件はとても現実のこととは思われず、まるで映画でも見ているようなすさまじい

映像だった。飛行機が高層ビルに突っ込んでいく。それも2棟のビルに。

もう10年かという思い。そこで働いていた優秀な若者がたくさん犠牲になった。

夫を喪った妻や息子をなくした親たち。どんなにか辛い10年だったことだろう。

世界中、今もあちらこちらでテロが起きている。

憎しみが憎しみを生む。人間の性か、やり切れない。


とんでもない軽薄な閣僚が辞職した。初めて大臣になって浮かれていたのかと情けなくなる。

自分の言った言葉はすぐに跳ね返る。ともかく大臣なのだから。一般庶民ではないのですよ、庶民感覚は大切ですけれどね。

とんでもない人も結構いるものだ

世の中変なことが多い。

台風災害のボランテイアが紀伊半島にたくさん集まったと言ううれしい話がいっぱいある中で、困った人も結構多いのにあきれてい

る。

まず、政治家。東北へ首相に同行した大臣が「死んだ町」と言ったとか、集まった記者に「放射能がうつるよ」なんてとんでもな

い言葉を吐いたとか。少しは立場をわきまえてもらいたいものだ。大臣でなければ言ってもよい言葉とも言えないけれど。


また、名古屋では自衛官が酔っ払って街頭で寝ている会社員のポケットから財布を盗もうとして捕まった。帰りの旅費が有り金を使

ってしまってなくなったからだとのこと。

もうひとつ、元警察官が駐車場の管理人になり、駐車代金を抜き取ると言う事件も起きている。

とんでもないことだから新聞沙汰になるのではあろうけれど、誰もがうんざりする話だ。

お墓になんかいないと分かっていても

お墓参り。

どうしてこんなに１ヶ月が過ぎていくのが早いのだろう。

彼は遠くなるどころか、このところ二人で過ごした日々を・・・とりわけ結婚する前の言葉や姿を思い出さないと眠れない。

こういうのは鬱のひとつの現象なのかと考えたりしている。

揺れにゆれてなかなか前に一歩進めなかった。今思うと自分でもじれったい。

その罰でこんなに早く逝ってしまうことになったのかもしれないと今頃後悔している。

この震災で、そして台風の被害で沢山の人が亡くなった。

半年あまり看取ってもこんなに辛いのだから、突然目の前で雪崩や津波に大切な人をさらわれた多くの人の哀しみや悔しさを

思うと胸が痛む。

別れはどんな場合も悔いが残るものだとしみじみ思っている。

那智の滝、そして浦島旅館の思い出

もう１０年近くも昔のことになるけれど１月に紀伊勝浦の浦島旅館に泊まりに行った。

以前にも勝浦には行ったことがあったが浦島に泊まりたくて、２泊した。

JR紀勢線紀伊勝浦駅で降りて近くにある船着場までも歩きたくなくて駅前にいたタクシーに大回りにはなるけれどホテルの前に

車を着けて欲しいと言うと折角だから那智神社に足を延ばさないかという。昔来た折に行ったことがあったが久しぶりなのでそれで

はとドライバーの巧みな口車に乗った。

那智の滝、神宮を回り、ホテルについて２日間温泉を楽しみ、布団を敷きっぱなしにして海を眺め、本を読みとゆったりと過ごした

夫も私もこういう旅が好きで大概どこへも同じところで最低２泊はしていた。

その那智の滝が今度の台風で被害を受け、神社にも土砂が埋まったと聞いておどろいている。

帰りの紀勢線は途中から雪景色に変わり、夕方家に帰ったら雪が積もっていたことを思い出す。

今夜からこのあたりはまた雨模様との天気予報。どうかこれ以上被害が出ませんように。