このあたりでは今紅葉の盛りである。
銀杏の葉もまだ落ちていない。
東海地方では豊田市足助町の紅葉が有名でTVで
美しい情景を放映している。
10年ほど前に行ってみたがかなり遠かった。
コロナ前なので観光バスがたくさん来ていて人混みが
すごかった。
矢作川の支流巴川が作る渓谷に楓がびっしり植えられている。
その川に沿った道を歩いて鑑賞する。
この楓を最初に植えたのは香積寺の11世だと言われている。
その後、町民などにより植樹を広げて今の姿になった。
高校生のころ唐詩選で王維の「過香積寺」を読んでいたので
坂道を登って香積寺まで行ってみた。
立派なお寺だった。
その後、山口市にある瑠璃光寺の五重塔が日本三名塔と言われて
いることを知って山口まで出かけて行った。
山口県へは何度も行ったけれど県庁所在地の山口市へは
行ったことがなかった。
ちなみにその後2回行くことになって結局3度この五重塔を
眺めることになったけれど何度見ても見事な塔である。
大内氏がこの地に香積寺を建立、塔を建てたがのちに
この地を治めた毛利氏が香積寺を萩に引寺、跡地に
瑠璃光寺を移築したらしい。
ここでも香積寺という名前が出てきて感慨深かった、
余禄ながら三名塔とは奈良法隆寺、京都醍醐寺の五重塔である。
どれも美しい姿である。日本の建造物はほんとうに素敵だ。