末っ子の英秋は恋人の子供の手術費用が必要だった。長女の美春はデイトレードで抱えた借金のため自殺を図ろうとしていた。長男の夏生は裏切って出て行った起業した仲間の強迫に対し払うお金が不足していた。そんな時勘当されていた実家からの連絡で父親が死んだと。お通夜に行ってみれば弁護士が?財産贈与はしないが、その代わりと兄妹に残されてたのは美術品。売れば約1000万円。そして兄妹たちが必要なお金もそれぞれ約1000万円づつ・・・・その分与の仕方は「通夜ののち開けるように」と遺言された金庫の中に。しかし通夜が明けると金庫がなくなっていた?独り占めを念頭に置きながらも、金庫の行方を追う3兄弟の前に次々と波乱が待ち受けてたりして・・・果たして彼らの運命は???そんな感じですか?
3兄弟の個性が絡み合い、テンポよくスリルと笑いと事によっては涙も??な感じで楽しく読めました。香典泥棒もヤクザも立てこもり強盗も叔父さんも家政婦の三田村さんも小学生も・・・わき役もそれぞれいい味を出していて、物語を引き締めてます。
面白かったです。