花男の物置部屋 引っ越して3箇所目

備忘録的に食ったもん、読んだもん、聴いたもん等を書いてます。

「BORDER」 古川 春秋  金城 一紀

2014-03-14 23:57:00 | 活字もすっげえたまには読むぞ


拳銃でこめかみを貫かれ・・・頭の中に弾が留まって、それでも奇跡的に生還した警官=石川。その時から、何故か死者が見え会話も出来るように・・・それが出来る条件は直接死体を見た場合。そして交信ができる期間は死者が荼毘に付されるまで。その能力で殺人事件を解決・・・するのも実は楽では無く・・・高架下トンネルの惨殺死体から依頼され、真犯人を追う・・・そんなお話。


ドラマの原作が金城一紀で、それを古川春秋がノベライズって事の様です。いや・・・設定だけドラマからいただいたオリジナルプロットとも書いてあるか・・・とりあえず、良い。作者(?)2名、どっちも結構好きだしって買って正解。

死者たちが死んだ後もなんか普通なのと、無敵っぽい殺し屋も、石川の同僚たちも、でもちろん主人公もイキイキと言うか、それぞれに味わい深い。ストーリー展開もスリリングだし、素敵なエンターテイメントに仕上がっています。こりゃきっとドラマも面白そうだなあ・・・ってか、小説以上にドラマ映えしそうな作品。4月かららしい。金城一紀にはまた小説も書いてもらいたいんだが、書かないのかなもう・・・

非常に面白かったです。