御手洗潔シリーズ久々の新作は600ページ越えの大ボリュームな長編。
1977年、世界的に有名なバレリーナのフランチェスカ・クレスパンが公演さなかに殺される。撲殺。しかしそれは密室での不可能犯罪で、しかも4幕ある舞台の2幕と3幕の間に殺されたはずなのだが・・・彼女は3幕と4幕でも踊りを披露していたのである・・・事件から20年後の1997年、御手洗潔はニューヨークへ出向き事件の解決に乗り出す・・・・と言う感じですか。
70歳オーバーの御手洗潔の活躍が見れるかなとも思ったけど、まだ50歳前でした(笑) そんな今から25年ほど前の御手洗が雑談内?でウクライナ紛争や新型コロナ陰謀説につながりそうな予見もしてたりと、本線とは関係ないところでも色々ぶち込んでますね。キャラ立てとして効果的。そしてかなりのボリュームで時間がかかりましたが、結構読みやすいというか物語としてまた登場人物たちの心情機微が丁寧に描かれててドラマとしてもさすがです。ミステリィパートも力業含めて御手洗潔ものらしい仕掛けで「そんなの分かるかっ!?」ってトリックでも納得感のある落としどころ。流石ですね。次回は是非リアルタイムな御手洗潔にも会いたいですね。今回出てない石岡君とか犬吠里美嬢(もう40台後半か・・・)とか玲於奈さんとかにも是非・・・・
面白かったです。
シリーズ作品の過去の感想とか↓↓↓↓↓↓↓
「占星術殺人事件」 島田荘司
御手洗シリーズとりあえず終了
「リベルタスの寓話」 島田荘司
「御手洗パロディ・サイト事件」 島田荘司
「パロサイ・ホテル」 島田荘司
「進々堂世界一周 追憶のカシュガル」 島田 荘司
「星籠の海」 島田 荘司
「屋上の道化たち」 島田 荘司
「御手洗潔の追憶」 島田 荘司
「鳥居の密室」 島田 荘司
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