日中技術交流?アニメ技術の供与と引き換えに中国側が出してきたものはAI裁判官=法神2号。取り扱い中の事件の情報を数値化し、生成AIによって実際の担当する裁判官とほぼ同じ判決文作成を出力するという。若手判事の高遠寺円はそのAIの試用の担当となる。関東圏の地方の裁判所にも回しても法神の超絶性能で、業務効率が飛躍的に向上したと評判は上々。しかし、皆が法神を使う中各位にレクチャーまで行った円は何か違和感、危機感あるいは罪悪感のような物を感じ本人は一切使用せず、忙しさを抱え込んでいた。そんな折刑事で恋人の葛城の担当した、少年が父を殺したという事件の裁判が持ち込まれた。その事件について、裁判長が法神に判決文をアウトプットさせると判決は「死刑」だった・・・そんなですか。
静おばあちゃんの孫娘の円とその恋人葛城が主人公です。AIが絡んでそっち方面の黒々した陰謀なりがミステリィパートのメインテーマになるかと思いきや(小さくあったけど)、どんでん返し部は割と真っ当で王道な裁判物のそれでした。そして描かれてたのは裁判官の矜持的な物でしかね。静おばあちゃんマインドも継承されております。
面白かったです。
円&葛城コンビはここから登場
「静あばあちゃんにおまかせ」 中山 七里
あとこれか
「テミスの剣」 中山 七里
他静おばあちゃん物は
「静おばあちゃんと要介護探偵」 中山 七里
「銀齢探偵社 静おばあちゃんと2」 中山 七里
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