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「鞍馬の火祭」に集結し、10年ぶりに再会した英会話スクールの仲間達。あの時忽然と姿を消した「彼女」に引き寄せられるように・・・そしてその日泊まった宿で、その後それぞれが体験した不思議な物語を語る・・・そこには常にある版画画家の作品が顔を出す・・・そんなお話。
今回、ポップな馬鹿野郎は出て来ません。ファンタジィと言うよりほぼホラーですね。過去の作品で言うと「きつねのはなし」とかそう言う感も多少あったかな・・・まあ摩訶不思議系なので難しい・・・と言うか雰囲気?文学感は高まってる様な(花男の「文学」に対するイメージだが)・・・つまらなかったと言う事は一切なく、なんか引き込まれる感じはあるんだけど、素直に「ああ、面白かったっ!!」って感じとも違う・・・鬱々に進んだ後、読後感のスッキリするラストへの持ち込み方とかは手綱さばきが見事な気もしたり・・・
良かったと思います。