
上職の不正を暴き、まあ記者に嵌られた感もあるが・・・大学病院を放逐された宇賀神晃。現在はひなびた診療所勤め中。大学に残っていた親友の自殺と、その上司の新薬スキャンダルが持ち上がり・・・「アルツハイマーに効果」を示した画期的な新薬のデータはすべてねつ造で効果が無いと???しかしなんか一筋縄ではいかない感じで・・・親友の自殺やら新薬騒動の裏側やら、行きがかり以上の熱意で調べる感じになって・・・そして・・・って感じですかね。
作者らしくキッチリしっかりです。しっかりしたストーリーの組み立てとミステリィな仕掛けに、登場人物達の人物像もきっちり書き込まれ味わい深く、激しい上昇&降下は無くともほど良い驚きが散りばめられた大人設計? 最後まで良いペースでしっかり楽しめました。後味もいい感じ。
非常に面白かったです。