花男の物置部屋 引っ越して3箇所目

備忘録的に食ったもん、読んだもん、聴いたもん等を書いてます。

「暗殺日和はタロットで」 古川 春秋

2019-03-23 18:30:00 | 活字もすっげえたまには読むぞ


母とオーディションに向かう途中だった・・・交通事故で心臓を貫かれ、移植手術で奇跡的に生き残るも目を覚まさず・・・4年後、また奇跡的に意識を取り戻した「ピアニスト」の星子真琴。彼女が目覚めた事を知った、彼女が出る予定だったオーディションで優勝した当時のライバル=現在は世界的一流ピアニストのが勝手に申し込んだ同じオーディションに出ることになった真琴だったが、そんな矢先唯一の肉親となった父が交通事故で亡くなり??・・・さらには偶然危ない所を助けられた占いが得意な「狙撃屋」に「そのオーディションに出たら100%死ぬ」と言われ・・・気が付けば怪しい連中が真の周りをうろうろしだすし・・・そんな感じ。


仕掛けもキャラクタもかなり盛りだくさんで、でも散漫にならずドミノ仕掛けで連動する快感と対峙するキャラでの相乗効果が味わい深く。かなりバイオレンスで割と大量に人が死ぬけど、読み心地は結構爽快。映画映えしそうだなあと言うのが読後の最初の感想。相当派手な映画になるが・・・ともかく一気に最後まで楽しく読めます。

非常に面白かったです。