花散歩

函館および道南の野山の花を中心に、観光、グルメ、温泉などを紹介しています。

ブタナ(豚菜)

2007年06月30日 | 山野草

タンポポによく似た花「ブタナ」が、道端や空き地、野原を黄色一色に染めています。ブタナと言うちょっと可哀そうな名は、フランスでの俗名Salade de pore(ブタのサラダ)を訳したものだそうです。

花期はタンポポがほとんど終わった6月~9月頃で、草丈が50cm程あります。

たくさんの花の中を、忙しく飛び回る蝶も一休み。

ブタナ(キク科 エゾコウゾリナ属)
花茎は高さ25~80cmになる多年草。別名タンポポモドキと呼ばれていたこともある。昭和の初めにヨーロッパから来た帰化植物。タンポポに似ているが葉は毛深く、花は長い枝分かれした茎の先につく。

ルピナス

2007年06月29日 | 樹木・園芸種

大沼付近の空き地に、ルピナスがたくさん咲いていました。

白、ピンク、紫、赤、ミックスなど、彩りも鮮やかです。誰もいないので、甘い香りの広がる花畑、独り占めでした。(6月23日撮影)

ルピナス(マメ科 ルピナス属 )
花穂の形が藤の花をさかさまにしたようなことから、別名ではノボリフジとも呼ばれる。葉は細長い小葉が5~15枚の手のひら状に集まる複葉である。観賞用ルピナスは多年草で、高さ約70cmになる。

ニセアカシア

2007年06月28日 | 樹木・園芸種

藤に似た白い花房をたくさん付け、甘い香りを放つ「ニセアカシア」が、あちらこちらで見られます。

ニセアカシア(マメ科 ハリエンジュ属)
北米原産の落葉広葉樹で、別名ハリエンジュ(針槐)と呼ばれる。樹高は20~25mになる。5~6月頃、強い芳香のある白い蝶形の花を10~15cmほどの房状に大量に咲かせる。花の後に平たい5cmほどの鞘に包まれた4~5個の豆ができる。

ミヤコグサ(都草)

2007年06月26日 | 山野草

マメ科特有のユーモアのある愛らしい姿と、鮮やかな黄色が印象的な「ミヤコグサ」です。

ミヤコグサ(マメ科 ミヤコグサ属)
日本各地の日当たりのよい道端、草地などに生える多年草。 葉は5枚の小葉からなる羽状複葉であるが最下の2枚が小さく茎に近いので3枚の3出複葉のように見える。全体無毛で粉白色を帯びる。昔、京都付近に多く見られたことからその名がついた。

ツレサギソウ(連鷺草)

2007年06月25日 | 山野草

久々に野山の散策に出かけました。ところが今は夏の花へと変わる時期の為、なかなか花に出会えません。ツレサギソウが何本か咲き始めていましたが、まだ少し早いようで、蕾のものが多く見られました。 (6月23日撮影)

ツレサギソウ(ラン科 ツレサギソウ属)
山地の草原や林内に生える高さ50㎝くらいの多年草で、大きな葉を交互につける。花自体は2㎝程度であるが、距が 3~4㎝と長く伸びて垂れ下がる。和名の「連鷺草」は、同じラン科のサギソウに似た花が連れ立って咲いていることから名づけられた。

八郎沼のスイレン

2007年06月23日 | 山野草

函館市の隣、北斗市大野の八郎沼公園のスイレンが見頃となりました。太鼓橋の下辺りは、ピンクの大きなスイレンが湖面いっぱいに広がっています。

緑に包まれた景色は、まるで「モネの睡蓮」のようです。

スイレン(スイレン科 スイレン属)
水生多年草。水位が安定している池などに生育し、地下茎から長い茎を伸ばし、水面に直径5~10cmほどの花をつける。葉は円形から広楕円形で円の中心付近に葉柄がつき、その部分に深い切れ込みが入る。 (6月23日 撮影)

ユキザサ(雪笹) 

2007年06月22日 | 山野草

林の中でひっそりと咲く白い花は、雪の結晶、あるいは粉雪がかかったように見え、その名のとおりの美しさです。この花の若葉は「アズキナ」と呼ばれる人気の山菜です。茎がアズキ色で、茹でた時にアズキの匂いがするためと言われています。

ユキザサ(ユリ科 ユキザサ属)
山地のやや湿り気のある林の下に生える多年草。茎は長さ20~50cm。6枚の花びらがある花は直径7mm程度で、多数集まって茎の先端に付く。白い花を雪に、葉の形を笹の葉に見たてて名が付いた。

チゴユリ(稚児百合)

2007年06月19日 | 山野草

その名のとおり、小さくて可愛らしい「お稚児さん」のようなユリです。下向きに咲くので、撮るのが難しいです。

この花は、「撮って」と上を向いてくれました。

チゴユリ(ユリ科 チゴユリ属)
山野の林下に生え、地下に細長い根茎をもつ多年草。茎の高さは20cm程度で、普通単一だが分枝することもある。茎の先に白色の花が1~2個斜め下向きに付く。

ヒメイズイ(姫萎ずい)

2007年06月19日 | 山野草

イズイとは、アマドコロの仲間の総称です。小型のアマドコロという意味で、この名がつきました。ヒメイズイは、茎を直立させているのが特徴です。

ヒメイズイ (ユリ科 ナルコユリ属)
山地や海岸の草地に生える多年草。アマドコロとよく似ているが、高さが 15~30cmと小さいことから名が付いた。葉は長楕円形で長さ4~7cm、幅2~3cm程度。

恵山の花3

2007年06月18日 | 樹木・園芸種

恵山山頂付近では、「ミネズオウ」の群生が広がっていました。この画像では分かり難いですが、緑の部分に薄いピンクの花がびっしりと咲いています。

高山に生えるツツジ科の小低木は釣鐘形の花が多いようですが、この花は上を向いて咲き、真上から見ると星形をしています。花はとても小さく4~5㎜程しかありません。

ミネズオウ(峰蘇芳) ツツジ科 ミネズオウ属
高山の岩場に生える常緑矮性低木。茎は地を這って分枝し、高さは6~10cm程度。葉は密に対生し、長さは6~10mmの長楕円形。花はごく淡い紅紫色で直径5mmほどである。和名のスオウ(蘇芳)はイチイのこと。葉がイチイに似ているのでこの名がついた。

恵山の花2

2007年06月17日 | 樹木・園芸種

恵山山頂付近で咲いていた「コメバツガザクラ」です。盛りを少し過ぎていましたが、岩肌に小さな壷形の花が集って咲く姿が健気です。

コメバツガザクラ(米葉栂桜) ツツジ科 コメバツガザクラ属
日当たりのよい岩礫地などで見られる常緑矮小低木。茎の高さは5~10cm。米粒形の葉は長さ5~10mmで3枚ずつ輪生する。花は5mmほどの小さい壺形で先が浅く5裂する。

恵山の花1

2007年06月16日 | 樹木・園芸種

恵山高原一帯は、イソツツジの群落が見られますが、6月3日は、ちらほら咲き出したところでした。白い花がたくさん集まって咲く姿はとても美しく、開花直前の蕾も可愛らしいです。

イソツツジ(磯躑躅) ツツジ科 イソツツジ属
東北地方の亜高山湿地や北海道の湿地に生える常緑の低木。葉は厚く、暗緑色で長さ3~5cm、幅5~12mmあり、シャクナゲの葉を小型にしたように見える。花は茎の先端に散房状に多数つき、手まりのようで美しい。花冠は白色で径8~10mmあり、5つに深く裂ける。枝や葉には芳香がある。

恵山登山

2007年06月15日 | 函館

恵山ツツジ公園から恵山高原まで車で上ると、雲が切れ晴れ間が見えてきました。駐車場から整備された遊歩道を進むと、噴煙を上げる恵山の姿が目の前に迫ってきます。高原一帯はガンコウランの群生地になっています。イソツツジの白い花も咲き始めています。

山頂目指して「権現堂登山コース」へと進みます。

巨岩・奇岩を眺めながら、火山礫や火山灰のガレ場をジグザグと登って行きます。噴気が出ている所もあり、強烈な硫黄臭もしてきます。

まもなく山頂です。雲の間から、向かい側の海向山が頭を覗かせています。

恵山山頂に到着です。向こうに白く見えるのは雲海です。