日当たりの良い山地や高原に生えるシソ科の多年草です。太い花穂が弓の矢を入れる靫(うつぼ)に似ているところからこの名がつきました。
草丈10~30㎝、茎は四角、根本から群がって生えます。葉は対生し、柄があり長楕円形。茎は20cm程になり、花は1.5~2㎝の茎の先に唇形の花を穂状に多数付けます。
<静狩湿原の花シリーズ>静狩湿原で出会ったその他の花たち
トキソウ(朱鷺草)ラン科
ヒツジグサ(羊草)スイレン科
ネジバナ(捩花)ラン科
スミレ(名前が分かりません)
ノハナショウブ(野花菖蒲)アヤメ科
<静狩湿原の花シリーズ>
草丈20~40㎝のラン科の多年草です。
茎は直立し、花はまばらに数個一方に偏ってつきます。花弁は黄色でがく片は緑色をしています。距は長さ12~18㎜で後方斜め上にはね上がります。 湿原のあちらこちらで、沢山のコバノトンボソウを見ることができました。本当にトンボが飛んでいるように見える可愛い花です。
茎は直立し、花はまばらに数個一方に偏ってつきます。花弁は黄色でがく片は緑色をしています。距は長さ12~18㎜で後方斜め上にはね上がります。 湿原のあちらこちらで、沢山のコバノトンボソウを見ることができました。本当にトンボが飛んでいるように見える可愛い花です。
<静狩湿原の花シリーズ>
草丈30~60㎝のラン科の多年草です。花の色が柿に似ていることから名がつきました。別名はスズランで、蕾みの形状がスズランに似ているためだそうです。
花の大きさは1㎝程、がく片はクリーム色で、2枚の花弁は柿色です。唇弁は上下の2唇に分かれ、白色で紅紫色の目立つ模様があります。
緑の湿原の中で、鮮やかな色が目立ち、小さくても立派なランの花って感じです。
この色使いは、なかなかのお洒落上手です。
この色使いは、なかなかのお洒落上手です。
<静狩湿原の花シリーズ>
モウセンゴケは湿原に生育する、草丈6~20cm程のモウセンゴケ科の多年草です。
葉は鮮やかな赤色を帯び、これが緋毛氈(ひもうせん)に例えられました。 葉はすべて根生し、長い柄の先に卵円形の葉身をつけるので、しゃもじ形に見えます。葉身は長さ5~10㎜で表に紅色をおびた長い腺毛が多数あり、粘る液で小虫を捕らえ養分とします。
下に見えている黄緑色のものはミズゴケです。 手前の白い小さな花がモウセンゴケの花です。 6月から8月にかけ、10~15cm程度の花茎を出し、白い花を咲かせます。 花の径は6㎜程と小さく、花弁は5枚、雄しべは5本あります。
葉は鮮やかな赤色を帯び、これが緋毛氈(ひもうせん)に例えられました。 葉はすべて根生し、長い柄の先に卵円形の葉身をつけるので、しゃもじ形に見えます。葉身は長さ5~10㎜で表に紅色をおびた長い腺毛が多数あり、粘る液で小虫を捕らえ養分とします。
下に見えている黄緑色のものはミズゴケです。 手前の白い小さな花がモウセンゴケの花です。 6月から8月にかけ、10~15cm程度の花茎を出し、白い花を咲かせます。 花の径は6㎜程と小さく、花弁は5枚、雄しべは5本あります。
先週、長万部市街にある静狩湿原に出かけました。
ここは北海道最南端の高層湿原で、全く観光化されていない天然の湿原です。
入り口は2ヶ所あるものの、このような看板があるだけで、木道や遊歩道などは一切ありません。 このような小沼がいくつか見られます。丁度ヒツジグサが咲いていましたが、葉の彩りが綺麗でした。 朝はガスっていましたが、だんだん晴れ間も見えてきました。
ここにはミツガシワが沢山あり、花の時期に是非訪れてみたいと思いました。 湿原は乾燥化が進行して縮小しているそうです。それでもあちこちに水たまりのような小沼が点在し、足元がぬかるんでいるので、長靴が必需品です。
ここは北海道最南端の高層湿原で、全く観光化されていない天然の湿原です。
入り口は2ヶ所あるものの、このような看板があるだけで、木道や遊歩道などは一切ありません。 このような小沼がいくつか見られます。丁度ヒツジグサが咲いていましたが、葉の彩りが綺麗でした。 朝はガスっていましたが、だんだん晴れ間も見えてきました。
ここにはミツガシワが沢山あり、花の時期に是非訪れてみたいと思いました。 湿原は乾燥化が進行して縮小しているそうです。それでもあちこちに水たまりのような小沼が点在し、足元がぬかるんでいるので、長靴が必需品です。
草丈1~1.5mの大型のユリ科の1回繁殖型多年草です。
本州のウバユリより草丈が高く、花の頃には下葉が取れかかることから、「葉」と「歯」をひっかけて姥(うば)に見立てて名付けられたと言われています。 花の長さは10~15㎝、横向きに5~20個の大花序を作って咲きます。 釣形の黄緑色の花は、不思議な雰囲気をかもし出しています。 花はほとんど同時に咲きそろい、3~4日でしぼんでしまいます。
本州のウバユリより草丈が高く、花の頃には下葉が取れかかることから、「葉」と「歯」をひっかけて姥(うば)に見立てて名付けられたと言われています。 花の長さは10~15㎝、横向きに5~20個の大花序を作って咲きます。 釣形の黄緑色の花は、不思議な雰囲気をかもし出しています。 花はほとんど同時に咲きそろい、3~4日でしぼんでしまいます。
草丈50~100㎝のユリ科の多年草です。茎の根元がしゅろ状の繊維に包まれることから名がつきました。暗紫褐色の花が多数つきます。
花の大きさは1~1、5cm。花被片は6枚あり基部が粘ります。
雄花と両性花があります。
あまり目立たない花ですが、よく見ると色も形もなかなか面白い花です。
イボタノキはモクセイ科の落葉低木で、先端が4裂した筒状漏斗型で、よい香りの白い花を小枝の先に密集して咲かせます。
樹皮上に寄生するイボタロウムシの分泌する「いぼた蝋」は、蝋燭の原料に用いられるそうです。
山地に生えるラン科の多年草で、絶滅危惧種に登録されています。
淡い桃色をした花の色が「トキ」に似ている事から名がつきました。 草丈は10~20cm、葉は3~7㎝でやや厚く、長楕円形をしています。
花は茎頂に上向きに1個つけますが、ほとんど開かず半開き状態です。 こちらは白花のヤマトキソウです。
唇弁は長楕円形で3裂し、花の外側に出ることは稀です。
淡い桃色をした花の色が「トキ」に似ている事から名がつきました。 草丈は10~20cm、葉は3~7㎝でやや厚く、長楕円形をしています。
花は茎頂に上向きに1個つけますが、ほとんど開かず半開き状態です。 こちらは白花のヤマトキソウです。
唇弁は長楕円形で3裂し、花の外側に出ることは稀です。
草丈100~150㎝のヤマゴボウ科の多年草です。根の様子がゴボウに似ていることから名がつきました。中国原産の渡来植物です。
茎は無毛で直立し、葉は長さ10~15㎝の卵形または楕円形です。果穂は直立し、総状花序をたくさん付けます。
ヤマゴボウ(山牛蒡)の味噌漬けとして販売されているものは、ヤマゴボウではなく、モリアザミなどの根だそうです。
ヤマゴボウ(山牛蒡)の味噌漬けとして販売されているものは、ヤマゴボウではなく、モリアザミなどの根だそうです。
ウリノキ科の落葉低木で、葉の形がウリに似ているので、この名がつきました。
丁度光が当たり、グリーンの葉が透けて見え、とても綺麗でした。 花の形が面白く、一度見たら忘れられない花です。
花弁は6枚で、花が開くと巻きあがってくるんとカールし、長い葯(3cmほどで12本)が出てきます。 この花は薄暗い所で咲き、風があると揺れるので、撮影がとても難しい花です。
丁度光が当たり、グリーンの葉が透けて見え、とても綺麗でした。 花の形が面白く、一度見たら忘れられない花です。
花弁は6枚で、花が開くと巻きあがってくるんとカールし、長い葯(3cmほどで12本)が出てきます。 この花は薄暗い所で咲き、風があると揺れるので、撮影がとても難しい花です。
昨日(7/19)遠出をした帰り道、長万部辺りの国道5号線沿いに、紫色の花が所々群生して咲いていました。そんな中、辺り一面紫色に染まっている所を発見、車を止め近寄ってみると「野生あやめ原生地」の看板がありました。
ここは長万部国縫近くです。すぐ横を5号線が通っているので、車がひっきりなしに通っています。
この道は何度か通っているのですが、このような見事な群生に出会ったのは初めてで、その美しさにしばらく見とれていました。
「あやめ原生地」とありますが、実際にはノハナショウブ(アヤメ科)です。
花はやや赤みを帯びた紫色で、径は10㎝ほどあります。外花被基部中央に黄色い斑が入るのが特徴です。
花はやや赤みを帯びた紫色で、径は10㎝ほどあります。外花被基部中央に黄色い斑が入るのが特徴です。
ユキノシタは、北海道では咲かないとされ、北海道の野の花図鑑などには載っていませんが、函館では見ることができます。
湿った半日陰地の場所に生育するユキノシタ科の多年草です。 葉は暗緑色で白脈がある腎円形。花は大文字形で、上の3花弁は小さく濃紅色と黄色の斑点があり、下の2花弁は長いです。
この花を見ると、愛らしいお人形に思えます。 良く似た花にダイモンジソウがあります。
湿った半日陰地の場所に生育するユキノシタ科の多年草です。 葉は暗緑色で白脈がある腎円形。花は大文字形で、上の3花弁は小さく濃紅色と黄色の斑点があり、下の2花弁は長いです。
この花を見ると、愛らしいお人形に思えます。 良く似た花にダイモンジソウがあります。
斜面一面に咲くオニシモツケ、まるでオニシモツケの畑のようです。
深山の沢沿いなどに生えるバラ科の多年草で、高さが1~2mにもなることがあるので「鬼」がついています。 花序は散房状で、白または淡紅色の5弁の小さな花をたくさんつけます。こちらは白い花です。遠目では白くてふわふわして見えます。 淡紅色も、なかなかか可愛いです。
深山の沢沿いなどに生えるバラ科の多年草で、高さが1~2mにもなることがあるので「鬼」がついています。 花序は散房状で、白または淡紅色の5弁の小さな花をたくさんつけます。こちらは白い花です。遠目では白くてふわふわして見えます。 淡紅色も、なかなかか可愛いです。