エゾアジサイ(蝦夷紫陽花) 2007年07月31日 | 山野草 函館山登山道沿いでは、北海道に自生している「エゾアジサイ」が、清楚な姿を見せてくれました。 青い花弁のように見えるのは飾り花で、中央に多数集っているのが花です。これはまだ蕾みの状態です。 こちらが咲いた状態です。中央の小花は5枚の花弁を持つ両性花で、果実がなります。 エゾアジサイ(ユキノシタ科 アジサイ属)やや湿った林内に生育する落葉低木。高さは1~1.5mになる。花序の直径は15cm以上ある。花は枝先に付け、中央に多数の小さい花と、その周囲に数個の装飾花を付ける。
クサフジ(草藤) 2007年07月30日 | 山野草 草地に生え、花や全体の姿がフジに似ていることから名づけられました。フジと違って花序は上向きに立ち上がります。 普通クサフジは、上のような青紫色をしていますが、珍しい真っ白のクサフジを見つけました。とっても涼しげです。 クサフジ(マメ科 ソラマメ属)日当たりのよい草地や林の縁などに生える、つる状の多年草。葉は小さく羽状につき、小葉は18~24枚である。先端は長く伸び巻きひげとなり他の植物に絡みつく。長さ10㎝ほどの総状花序を付け、紅紫の藤に似た花を付ける。
オオウバユリ(大姥百合) 2007年07月27日 | 山野草 函館山登山道沿いで、すらりと伸びたオオウバユリが咲いていました。名の由来は、本州産のウバユリに比べ草丈が高く、花の盛りの頃には既に下葉(歯)がとれかかることから、姥に見立てて名づけられました。 森林内のあちこちで、緑がかったクリーム色の花が、良い香りを放っています。 これは、1本に20個もの花を付けています。 アップでみると、こんな感じです。 オオウバユリ(ユリ科 ウバユリ属)山地の林内に生える 草丈が1.5~2mにもなる大型の多年草。地下に直径3~5cmの 鱗茎 ( りんけい ) がある。茎の上部にクリーム色を帯びた鐘形の花を10~20個ほど横向きに付ける。開花までには少なくても十数年、場合によっては数10年かかると言われている。
クモキリソウ(雲切草) 2007年07月26日 | 山野草 匠の森の林内で見つけたクモキリソウです。全体はこんな感じで、葉の縁は細かく縮れ込んでいます。名の由来ははっきりしませんが、花の姿が「蜘蛛」に似ているからという説もあります。 緑色の地味な花ですが、アップで見ると蜘蛛のように見えますね。 クモキリソウ(ラン科 クモキリソウ属 )山地の林の中などに生育する多年草。花茎は直立し高さ10~20 cmになる。球形の地下茎から稜のある茎を出す。花はうすい緑色をしていて、蜘蛛の子を散らすように見える。
きじひき高原牧場 2007年07月25日 | 道南 標高683mの木地挽山の山頂から裾野一帯に草地が広がり、5月中旬から10月下旬頃まで、約1000頭の牛が放牧されています。総面積は約1200ha、道南最大の牧場です。ここには牛の他に馬も放牧されています。今回は可愛い子馬も一緒です。 お母さんの後をついて行きます。親子はやっぱり似てますね! 仲良く草を食む2頭、これも親子かな?優しい表情が微笑ましい。 興味深々とばかり近くまでやってきた子馬、めんこいね~。
ノコギリソウ(鋸草) 2007年07月24日 | 山野草 きじひき高原では、白やピンクのノコギリソウが花盛りです。後ろは駒ケ岳です。ノコギリソウ(キク科 ノコギリソウ属)山地の日当たりのよい草原に生える多年草。草丈は50~100㎝。葉は3~7cmの長楕円形で鋭い鋸歯がある。上部の葉のわきから小枝を出して、直径7~9mmの頭花を多数つける。葉の形が鋸に似ているのでこの名がある。
市民の森 アジサイ園 2007年07月23日 | 函館 肌寒かった函館も、昨日からようやく青空が戻り、夏らしい陽気になりました。見頃を迎えた「市民の森のアジサイ園」を、のんびり花散歩です。 カシワバアジサイ・・・葉っぱが柏の葉に似ている円錐形の花。 ベニガクアジサイ・・・その名のとおり、紅をさしたように愛らしい花。 タマテマリアジサイ・・・白い手毬のような清楚な花。
シュロソウ(棕櫚草) 2007年07月22日 | 山野草 暗紫褐色というか、チョコレート色の目立たない花が、何本か風に揺れていました。草丈が1メートル近くある、ユリ科の「シュロソウ」です。 アップで見ると、地味に見えた花も案外可愛いです。 シュロソウ(ユリ科 シュロソウ属)山地の林内や湿った草原に生える多年草。名前は茎の基部に残る古い繊維をシュロの毛に見たてて付いた。草丈は40~100 cmで、茎は直立して直径1cmほどの暗紫褐色の花を多数付ける。
キツリフネ(黄釣船) 2007年07月21日 | 山野草 葉の下から細長い花柄が伸び、その先に 3~4㎝ほどの黄色い花が、釣り下がるように咲く「キツリフネ」を函館山で見つけました。 ぶらぶら揺れる姿は、モビールのようです。 キツリフネ(ツリフネソウ科 ツリフネソウ属)低地から山地の谷あいの林内や林縁など、湿った半日陰地に生育する一年草。草丈は 50〜80cm 程度。葉は互生し葉柄は長く、長楕円形で縁に鋸歯がある。ツリフネソウとは色も異なるが、距が後ろに突き出ている程度で渦巻き状にはならない。
ヤマゴボウ(山牛蒡) 2007年07月21日 | 山野草 函館山で見つけた「ヤマゴボウ」です。中国原産の帰化植物が、野生化したものです。根がゴボウに似ているのでこの名がつきました。 雄しべの先のピンク色の葯が可愛く、白い小さな花が集って咲く姿は、凛として美しいです。ヤマゴボウ(ヤマゴボウ科 ヤマゴボウ属)高さ1~1.3mになる多年生草木。茎は緑色、葉は互生し、卵形または楕円形である。果穂は直立し、総状花序をたくさん付ける。なお、ヤマゴボウ(山牛蒡)の味噌漬けとして販売されているものは、ヤマゴボウではなく、モリアザミなどの根である。
ムシトリナデシコ(虫取撫子) 2007年07月20日 | 山野草 少し前に、道端や野原で、鮮やかなピンクの花を咲かせていた「ムシトリナデシコ」です。茎上部の葉の下からネバネバした粘液を出し、小さな虫をくっつけてしまいますが、食虫植物ではありません。 花は芝桜に似ていますが、草丈が20~50㎝程あります。 ムシトリナデシコ(ナデシコ科 マンテマ属)野原や河原などに生える1年草または2年草。茎に粘液を持ち、下から上ってくる虫をくっつけてしまうことから名が付いた。葉は卵形から卵状被針形、花は約1cmで、密に集まって咲く。
ユキノシタ(雪の下) 2007年07月20日 | 山野草 函館山で見つけたユキノシタです。名の由来は、寒さに強く雪の下でも生き残るからとか、花が雪のように白いからなどの説があるようです。 私はこの花を見ると、お人形のように愛らしく思えます。 ユキノシタ(ユキノシタ科 ユキノシタ属)湿った半日陰地に生育する多年草。葉は暗緑色で白脈がある腎円形。花は大文字形で、上の3花弁は小さく濃紅色と黄色の斑点があり、下の2花弁は長い。
ノハナショウブ(野花菖蒲) 2007年07月19日 | 山野草 恵山高原に咲いていた「ノハナショウブ」です。 ノハナショウブ(アヤメ科 アヤメ属)山野の草原や湿原に生える多年草で、ハナショウブ(花菖蒲)の原種。花は赤紫色で、花びらの基部に黄色い筋が入る。葉の中脈は太くて目立つ。
ヤマトキソウ(山朱鷺草) 2007年07月18日 | 山野草 恵山高原で見つけた「ヤマトキソウ」です。白地にほんのり紅を差したような花は、トキソウに比べると清楚な印象です。 こちらは、少し開きかけています。 手前の淡いピンク色の花が開いた状態で、トキソウのようには開きません。 上と同じ花で、角度を変えてみました。 ヤマトキソウ(ラン科 トキソウ属)山地の日当たりのよい場所に生える多年草。草丈は10~20㎝。葉は長楕円形で、3~7cm程度。花は茎の先に上向きに咲き、ほとんど開かない。
恵山高原の植物 2007年07月17日 | 山野草 7月7日、快晴の恵山高原へ出かけました。活火山「恵山」の火口原一帯は、ガンコウランで覆われ、緑の絨毯を敷き詰めたようです。 こちらが「ガンコウラン」(岩高蘭)の実です。甘酸っぱい実はジャムにしたり、焼酎につけて果実酒にするようです。 ヤマサギソウ(山鷺草)も見られました。距が突き出た形は、サギソウと言うより、コバノトンボソウに似ています。 ヤマサギソウ(ラン科 ツレサギソウ属)当たりの良い草地に生える多年草。草丈20~40cm。葉は下部の1個が大きく、長さ10cm程度の線状長楕円形。花は黄緑色で10個ほど穂状につける。