花散歩

函館および道南の野山の花を中心に、観光、グルメ、温泉などを紹介しています。

カタクリの群生

2007年04月30日 | 山野草

カタクリの森を再び訪れました。
天気予報は見事にはずれ、曇りがちで肌寒く風の強い1日でした。それでも待ちかねた人々がカタクリの可憐な姿を眺めたり、カメラマンが盛んにシャッターを押したりと、薄紫に染まった森の散策を楽しんでいました。(4月28日撮影)

この風景は、何度見ても感動します。

今年も見事に咲いてくれてありがとう!

スプリング エフェメラル

2007年04月27日 | 山野草
「スプリング エフェメラル」とは「春のはかない命」。
雪融けと共に芽吹き、花を咲かせ、木々が緑を茂らせる頃には枯れてしまう早春の植物たち。カゲロウのように儚げな姿から、こう呼ばれるようになりました。



フクジュソウ(黄)・キクザキイチゲ(白)・カタクリ(ピンク)・エゾエンゴサク(ブルー)の春の妖精たちが織り成す4色のハーモニー。



秘密の花園へようこそ。

エゾエンゴサク(蝦夷延胡索)の 群生

2007年04月26日 | 山野草

ユニークな花の形と、微妙な色合いが魅力のエゾエンゴサク。
斜面をブルーに染めて、こんなにいっぱい咲いていました。

太陽をいっぱい浴び、きらきら輝いて、みんなとっても元気です!

エゾエンゴサク (ケシ科 キケマン属)
湿り気のある山林に生育する草丈10~20cm程度の多年草。 花の色は青、紫、紅紫、白など。 卵型の小葉の中心から高さ15~20cm程度の花茎を伸ばして、長さ2cmくらいの青紫の花を多数付ける。中国から薬用植物として入った。


アズマイチゲ(東一華)

2007年04月25日 | 山野草

林の中で、アズマイチゲが一斉に迎えてくれました。
枯葉の中で、木漏れ日に向かう純白の姿は、儚げでとても美しい。

雪融け後、木々が芽吹く前に現れる「白い妖精」。

アズマイチゲ (キンポウゲ科 イチリンソウ属)
山地の明るい林内に生える多年草。キクザキイチゲとよく似ているが、アズマイチゲの葉は3小葉に分かれ、先は丸みがあって少し垂れ下がる。 花弁に見えるのは全てがく片で、8~13枚ある。

カタクリ(片栗)の森

2007年04月24日 | 山野草

私が北海道に来て、初めて山野草に出会ったのが、この森です。
今まで気づかなかった、野の花たちの愛らしさに、すっかり魅せられてしまいました。それから幾度この森に足を運んだでしょう。今年もピンクの妖精たちが迎えてくれました。南側の日当たりの良い斜面では、こんなに咲き始めていました。

森の中に木漏れ日が射し込み、ピンクの花びらが輝いて見えます。

「う~ん、気持ちいい!綺麗に撮ってね」と、反りかえるお得意のポーズで決めてくれました。森がピンクの絨毯で覆われるのも、間もなくでしょう。

カタクリ (ユリ科 カタクリ属)
各地の山野に広く分布している多年草。発芽後7、8年で開花、その後は隔年で6、7回花をつける。淡い緑色で紫の斑点のある2枚の葉を広げ、4月頃に花茎の先に紅紫色で6弁の花をつける。花は下を向いて開き、花びらは後ろに大きくそりかえる虫媒花である。


エゾノリュウキンカ(蝦夷立金花)

2007年04月23日 | 山野草

hako jjさんのブログで、エゾノリュウキンカが咲き始めた様子を拝見し、私もこの花に会いたくて、少し遠くまで出かけました。細い山道を上って行くと、目の前に黄金色に輝く「エゾノリュウキンカ」の大群生が現れました。

あまりの見事さに圧倒され言葉も出ません。まるで黄色の花園へ迷い込んだような不思議な気分でした。水芭蕉の白い花も、いいアクセントになっていました。

湿原の春を彩る花たちとの出会いに、感激の1日でした。

エゾノリュウキンカ (キンポウゲ科 リュウキンカ属)
低地や山地の湿地帯に生える多年草。高さ50~80 cm。葉はつやのある腎形でフキに似ており、縁に荒い鋸歯がある。別名ヤチブキと称し、春の山菜として食される。 


スノードロップ

2007年04月19日 | 山野草
ここ3日は、青空と陽射しがいっぱいの函館です。

スノードロップ(雪の雫)というロマンチックなネーミングがぴったりの早春の花です。ヨーロッパの伝説では、アダムとイブが楽園から追われて困っていたとき、降ってきた雪に天使が触れたところ、雪がこの花に変わったそうです。

スノードロップ(ヒガンバナ科ガランサス属)
花は白色で、3枚ずつの外花被と内花被からなります。内花被の先は緑の斑があり、高さは10センチ程です。

クロッカスの絨毯

2007年04月18日 | 函館

函館市内にある遺愛学院は、明治時代に建てられた女学校です。構内には、女性宣教師の住宅として使われていた洋館が保存され、国の重要文化財に指定されています。通称ホワイトハウスと呼ばれる旧宣教師館周辺は、クロッカスが見頃を迎えていました。

既に皆さんのブログで多数紹介されていましたが、実際に見るのは初めてです。校内の一番奥まったその場所は、まるで紫と白のお花の絨毯。白い洋館を一層引き立てていました。

ショウジョウバカマ(猩々袴)

2007年04月17日 | 山野草

偶然見つけたショウジョウバカマ、まさかこんな所で出会えるとは思いませんでした。初対面に感激です!

盛りは少し過ぎているようですが、十分綺麗です。

ショウジョウバカマ (ユリ科 ショウジョウバカマ属)
山野のやや湿ったところに生える多年草。ロゼット状の根生葉の中心から高さ10~20cmの花茎を伸ばし、その先に総状の花を付ける。和名は、花を猩々(中国の伝説上の動物)の赤い顔に、葉を袴にみたてて付いた。

オオイヌノフグリ(大犬のふぐり)

2007年04月16日 | 山野草

昨日の悪天候から一転、青空の函館ですが、風が強いため肌寒く感じます。

道端でよく見られる小さな花ですが、この鮮やかなコバルトブルーが魅力的!

集まって咲くと見事ですが、こうして見ると一輪でもなかなか可愛い。周りの白い花はハコベです。

 オオイヌノフグリ (ゴマノハグサ科 クワガタソウ属 )
道端や畑で青い小さな花をつける越年草。ヨーロッパ原産の帰化植物である。花弁は4枚、葉は1-2cmの卵円形で鋸歯がある。フグリとは、果実の形が雄犬の陰嚢に似ている事からこの名前が付いた。ただし、これは近縁のイヌノフグリに対してつけられたもので、イヌノフグリに似た大型の植物の意である。


雪の中の水芭蕉

2007年04月15日 | 山野草

雨の天気予報が外れることを期待していた週末は、残念ながら雪混じりの雨。悪天候のなか、水芭蕉の様子を見に大沼に出かけました。昨日の雪が残り、花はまだこのような状態でした。

雪の中で水芭蕉も震えていました。

寒さや雪の為、花や葉は痛み、黒ずんで可哀そうな状態でした。来週辺りが見頃となりそうです。        (4月15日 大沼)

ミズバショウ (サトイモ科 ミズバショウ属)
水湿地に生えている、花茎の高さ20~30cmの多年草。白い花びらのように見える苞の中に、小さな花が密集した棒状の穂がある。葉が芭蕉の葉に似ているのでこの名前がつけられた。

ヒメオドリコソウ(姫踊り子草)

2007年04月14日 | 山野草
今日の函館は、雪混じりの雨が降り、気温も4度位の寒い1日になりました。

春の野でよく見かける花ですが、上部の赤紫色を帯びた葉や、段々に重なった形の方が、花より目立ちます。葉の脇からピンクの可愛らしい唇形の花を付けます。

花の形が踊り子のように見えます。

 ヒメオドリコソウ (シソ科 オドリコソウ属)
ヨーロッパ原産の帰化植物。葉は対生し、葉柄があり広卵形。茎の上部には葉が密につき若い葉は赤紫色を帯びる。春に葉の脇に約1cmの紅紫色に花が輪状に付く。


キバナノアマナ(黄花甘菜)

2007年04月13日 | 山野草

今の時期、野山を歩いていると、次々に春の花たちに会うことができ、嬉しくなります。このキバナノアマナも沢山咲いていました。
黄色の星が、地面にいっぱい落ちてきたみたい!

キバナノアマナ (ユリ科 キバナノアマナ属)
低地の明るい林床に生える多年草。葉は粉がふいたような白っぽい緑色。花の直径は2cmあまりで、6枚の花被片からなる。黄色い花を付け、花の形がアマナに似ているところから名がつけられた。  (4月8日 函館山)

エゾエンゴサク(蝦夷延胡索)

2007年04月12日 | 山野草

私の大好きな花の1つ、その姿はまるで妖精のようです。
ブルーが爽やかなこの花は、まだ草丈も10cmほどです。

色はブルーが多いようですが、パープル、ピンク、まれに白も見られます。

微妙な色合いが何とも魅力的です。
この花の形、クリオネにも似ているような気がするのですが・・・ 
                        (4月8日 函館山)                     

エゾエンゴサク(ケシ科 キケマン属)
湿り気のある山林に生育する草丈10~20cm程度の多年草。 花の色は青、紫、紅紫、白など。 卵型の小葉の中心から高さ15~20cm程度の花茎を伸ばして、長さ2cmくらいの花を多数付ける。中国から薬用植物として入った。