花散歩

函館および道南の野山の花を中心に、観光、グルメ、温泉などを紹介しています。

キリンソウ(麒麟草)とナミキソウ(浪来草)

2008年08月14日 | 山野草

立待岬に咲くキリンソウ(ベンケイソウ科)を以前に紹介しましたが、こちらの岩場では、辺り一面を黄色で埋め尽くす程、見事な群落を見ることができました。キリンソウと一緒に咲いていた、紫のナミキソウとのコントラストが鮮やかでした。

ナミキソウ(シソ科)は、花の形を波にたとえたもので、海岸に近くに生えるだけにピッタリのネーミングです。光沢のあるビロードのような質感も綺麗です。

ハマボッス(浜払子)

2008年08月11日 | 山野草

海岸の岩場に咲いていたハマボッスです。
ハマボッスは海岸の岩場や崖地に生えるサクラソウ科の2年草です。
払子とは、獣毛や麻などの繊維を束ね柄をつけたもので、本来は蠅などを払うための道具ですが、後に、仏教で僧が威儀を示すために用いる法具となったようです。

ほんのりピンクがかった清楚な小花が集って咲く様子は、環境が厳しいだけに一層いとおしく感じます。

ノギラン(芒蘭)

2008年08月07日 | 山野草

芒とは「先が 尖っている」という意味で、花びらの先がとがった様子から名がついたようです。ランとついていますがユリ科の植物です。葉はショウジョウバカマに似ています。

日当たりの良い草地に生える多年草で、葉の中心から高さ20~40 cmの花茎を伸ばし、小さな花を穂状にたくさん付けます。

一見地味な花ですが、アップで良く見ると、透明感のあるオレンジ色が爽やかな、モダンな感じの花の集まりです。

オトギリソウ(弟切草)

2008年08月03日 | 山野草

日当たりのよい山野に生えるオトギリソウ科の多年草です。
茎は丸く直立し、草丈は20~60cm。茎の先端に1~2㎝ の黄色い花を付けます。

この画像ではよく分りませんが、花弁と顎に、黒点と黒線が入るのが特徴です。

オトギリソウの和名の由来は、この草を原料にした秘薬の秘密を漏らした弟を、兄が切り殺したという平安時代の伝説によるものだそうです。

マタタビ(木天蓼)

2008年08月02日 | 樹木・園芸種

マタタビはマタタビ科の落葉性のツル植物です。名前の由来は、疲れた時に甘い果実を食すると「再び旅ができる」との意味であると言われています。花をつける蔓の先端部の葉は花期に葉緑素が抜けて白化し、送粉昆虫を誘引するサインと考えられています。

マタタビの花は、別名夏梅と呼ばれています。花の形が梅そっくりです。
ネコ科の動物はマタタビの臭い(中性のマタタビラクトンおよび塩基性のアクチニジン)に恍惚を感じ、強い反応を示すため「ネコにマタタビ」という言葉が生まれました。