気の向くまま日記

とある凡人の日常から~
日常の生活のなかで感じたこと
日々の写真、食べ歩きなど気の向くまま綴っています。

ぎっくり腰

2013年12月04日 | 臨床日記

私のところは整体院ですから、ギックリ腰の患者さんはよく来られます。
患者さんに時々聞かれます「先生は自分がぎっくり腰になった時はどうするんですか?」

     

 答え。「自分で治します」
治すウンヌンより、ならないにこしたことはないのですが・・・やってしまいました

先週の休みの日のこと、奥さんと買い物をかねて歩きに行こう、とその前に家の掃除ということで、仕事場の掃除は毎日しますが自宅の掃除は全くといっていいほどやらない私が、掃除機を持ち出し、やりはじめるといろいろ汚れが目に付いて、エアコンの上のホコリも気になり・・・

いすの上に片手で掃除機をかかえてあがり、片手を伸ばしてホコリを吸い取る、という不安定な体勢がいけなかったのでしょう。そのあとテーブル下を腰をかがめてやろうとした、その時。

『ギクッ・・・』とイヤ~な痛みが腰に走り・・・
みるみる腰、背中、おしりと緊張によってこわばりが拡がっていくのがわかります
「やばっ!」と顔面蒼白 

『明日の予約が何人も入っているのに・・・』などと先の不安が出てきましたが、
『あっ!ここだ!』と思い直し、いったん頭の中を全部リセット
奥さんに、今日は動けそうもない、と断りを入れて、自分の身体を観察することにしました。

痛みはドンドンひどくなり、身体全体が緊張で硬くなっていき、シロウトさんならどこが痛いのかわからなくパニックになるところでしょうけど、私はプロです(笑)いろいろと身体を動かしてみて確認していきました。

身体を前には 曲げることはできるけど、後ろにそらすと激痛です。右にひねるのはなんとかできるけど左にひねると激痛。背骨ではなくておしりの左側の上あたり、仙腸関節(仙骨と腸骨いわゆるコシボネを繋ぐ関節)の左側上部が痛めた中心点であることがわかりました。

その中心点に向かって大臀筋(お尻の筋肉)や背筋がギュッと締まって硬くなってきます。これをほおっておくと、筋肉が収縮することによって血流がわるくなり、酸欠状態を引き起こし、ますます痛みは増大していきます。

横になって寝るより立っているか、いすに座った状態のほうが楽だったので、その状態で筋肉が収縮していくのを和らげ、身体をゆるませていきました。ひと口にゆるませる、といってもこれが普通の人にはできないかもしれません。

身体を自発動状態にしていったのです。自発動についての詳しい説明はここでは省きますが、自発動モードにすることでグッと縮まってくる筋肉が少しずつゆるんできて、それ以上大変な状態になることはなくなりました。そして背中、背筋が冷えていることがわかったので患部の少し上あたりにカイロを貼り、温めました。

そのあとしたことは、お酒を飲んだのです。休みですから昼間っから(笑)
アルコールも筋肉と頭を弛緩させるには効果大です

そうしてあまり動かない状態でその日はサンフレの試合もあったのでテレビでサッカー観戦し、夕方には少しずつストレッチできる状態になってきて、あちこちの筋肉を伸ばしながら、手を当てながらを繰り返していると、痛みはあるものの歩ける状態にまで回復しました。

 そして夕飯でまたを飲み ゆっくりお風呂につかって、出た後はかなり楽な状態になっていました。寝る時は仰向けはまだ痛かったので右を下に横向きで寝たのですが、翌朝目が覚めたら、あ~ら不思議

ほとんど痛みがなく起きられたのでした。
そして、腰に違和感は残るものの、日常動作では痛みはなく仕事も普通どおりこなせたのでした。
メデタシ、メデタシ

しかし、ぎっくり腰にならないよう、平素から柔らかい身体にするよう努力することが大切なことは言うまでもありません。しかし今回はぎっくり腰の体験をができて、こんなふうに痛みが来て、こんなふうにからだの中が変化すると言うことがよくわかって非常にラッキーでした。今後の施術に生かせますからね

 


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