最近私の中に繰り返し出てくる言葉があります。
「フォーカスしない」
フォーカスとは「焦点を合わせる」という意味で写真ではピントを合わせるとも言います。
一枚の小さな葉っぱに焦点を合わせて撮るとこんな感じです。
もう少し引いて撮るとこんな感じで植物のだいたいの感じがわかります。
もっと引くと全景が現れて、その後ろ、周りの植物もあるのがわかります。
パンフォーカスといって(厳密にではないですが)、一点ではなく全体にピントがほぼ合っている状態です。
私たちの日常生活の中で、何か一つの事柄に焦点を当てた時、人間の癖として、その事柄をズームレンズで最大倍率にしてそこだけを見てしまいます。
その事柄はよく見えるようで、じつは周りが見えません。
”そこ”を何とかしようとしても小さな範囲の中で堂々巡りをくりかえし、どこにも出られず、状況は前にもまして悪くなります。
フォーカスしない、ということは焦点をボカす、ということではなく特定の一点にピントを合わせず全体を見て全体を受け取るということだと思います。
この年になり、なるほどと気づきわかりかけた様な気がする。
そして老化に向かうか熟成に向かうかは自分しだい
その人が何を受け取るかは自由です
そして、受け取ったものが
その人のものになるには
知識ではなく体験が必要です
その人に出てくる言葉で受け取ってもらえたらいいです
私の場合は
「フォーカスしない」
という言葉が否応なしに出てきて
ほかに言い換えようがないんです