さすらいの青春(38)
𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼
—————————【38】——————————
Et aussitô elle fit l'éloge de ce pen-
sionnaire qu'elle nous amenait. Je ne
reconnaissais plus la femme aux cheveux
gris, que j'avais vue courbée devant la
porte, une minute auparavant, avec cet
air suppliant et hagard de poule qui
aurait perdu l'oiseau sauvage de sa
couvée.
..—————————(訳)———————————
そして、すぐに彼女は、私たちの学校に連れ
て来たこの寄宿生をほめた.私は、もはやこ
の女性が、さきほど扉の前で、前かがみにな
っていたグレーの髪の同じ女性だとは、信じ
られないほどだった.
数分前の親鳥が雛を失ったような狼狽して取
り乱した様子だったのに.
———————————《語彙》———————————————
éloge: (m) 賛辞、賞賛
pensionnaire:(m/f共) 寄宿生、寮生、下宿人
amenait: < amener (他)連れて来る
courbé(e):(形)曲がった、体を曲げた
auparavant:(副)その前に、以前は、まず
suppliant:(形)懇願する、哀願する
†hagard:(形)取り乱した、凶暴な、おびえた
poule: (f) 雌鶏
couvée: (f) (親鳥が抱える)ひと孵りの卵、
ひと孵りの雛;
(母親に保護される)子供たち;
子だくさんの家
†印は有音のh を示す
——————————≪ひとこと≫———————————————
普通に訳せば、ひと孵りの雛の中の一羽を失っ
た親鳥… ということですが、その雛の中に
「野鳥」のような元気のいい雛がいた、とい
うことだと思います。ただし、冗長なので切り
捨てて訳しました。(試験なら不合格答案)
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