トニオ・クレーガー(21)
—————————【21】————————————————
Auch war er so mit ihm bestellt, daß
er solche Lehren weit wichtiger und
interessanter achtete als die Kenntnisse,
die man ihm in der Schule aufnötigte,
ja daß er sich während der Unterrichts-
stunden in den gotischen Klassengewölben
meistens damit abgab, solche Einsichten
bis auf den Grund zu empfinden und
völlig auszudenken.
——————————(訳)——————————————————
また彼はそうした学習のほうが、学校で押しつけ
られる知識よりはるかに重要で面白く敬意を払っ
ていた.そう、彼はゴシック建築の円天井の教室
でそういうものに身を任せている一方で、根底か
らの洞察を感じ、完全に考え出すという状態だっ
た.
—————————《語句》——————————————————
今回から使用辞書に「マイスター独和」を追加しました.
なお、この辞書は動詞は(自)(他)ではなく(動)となって
います.よろしく受入れお願いします.
bestellt:< bestellen (他) ①[4格を] 注文する
②呼ぶ、来させる
ein Taxi bestellen / タクシーを呼ぶ
[状態受動で]
Ich war für zehn Uhr bestellt
私は10時に来るように言われていた.
bestellt:< [es ist ...bestellt の形で]
~の状態である
es ist <schlecht> mit et ³ bestellt.
事³が正常(順調)である.
es ist <schlecht> um et⁴ bestellt.
事⁴がうまくいっている <いっていない>
本文ではdaß 以下が彼には正しいことだ、
という意味.
Auch war er so mit ihm bestellt, daß ~:
daß 以下が彼には本当だった.
die Lehre:(-/-n) 教訓、教え
weit:(副) (比較級を強めて) はるかに
wichtiger:(比較級) < wichtig (形) 重要な、
interessanter:(比較級) < interessant (形)
interessant:(形) 興味深い、関心を引く.
achtete:(過去) < achten (他) を尊敬する
achten:(他) を尊敬する、[4格に]敬意を払う
Ich achte ihn als großen Künster. /
私は彼を偉大な芸術家として尊敬している.
die Kenntnisse:(複数) < die Kenntnis (-/-nisse)
die Kenntnis:❶(通例複数で用いる) 知識;
❷(単数のみで用いる) 知っていること、承知
aufnötigte:(過去) < aufnötigen (他)
aufnötigen:(他) [3格に4格を] 強要する、
無理強いする
Unterrichtsstunden:辞書不掲載→ Unterricht + Stunden
der Unterricht:(複ナシ) 授業、レッスン;
die Stunde:(-/-n) ❶ 時間(60分);❷授業時間、授業
die Unterrichtsstunde:(-/-n) 授業時間
gotisch:(形) ゴシック(様式、時代)の
格語尾 en は弱複3
Klassengewölben:辞書不掲載→ Klassen + gewölben
die Klasse:(-/-n) クラス、学級、
ここではdas Klassenzimmer (教室)の意味.
das Gewölbe:(-s/-) 円天井、丸屋根、円天井のある部屋
das Klassengewölbe:(-s/-)円天井の教室
meistens:(副) たいてい、多くは
abgab:(過去) < 渡す、預ける、放出する、述べる、
分けてやる、譲る、役を演じる、携わる、
~とつき合う
die Einsicht:(-/-en) わかること、洞察
der Grund:[-(e)s/Gründe] ❶理由、根拠、❷根底、
auf den Grund:基づいて、基礎に
empfinden:(動) 4格を感じる、覚える、
の気持ちを抱く、
völlig:(形) 完全な、まったくの
auszudenken:(zu 不定詞)→ aus/denken
aus/denken:(動) (sich³ + 4格) を考え出す、
案出する、
(sich³ + 4格 + 様態) / (…と)想像する
Die Folge sind nicht auszudenken. /
その結果は想像もつかない.
[zu 不定詞 + sein ] は「~せられ得る、
~さられるべきである」
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