もぐりの語学教室+修行が辛くお寺を逃走した元僧侶見習の仏教セミナー

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私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

4881番:難破船(1)(モーパッサン全集より)

2024-09-29 05:36:11 | 語学

モーパッサン全集より
難破船(1)
L' épave


—————————【1】——————————————
            
  C' était  hier,  31  décembre.

  Je  venais  de  déjeuner  avec  mon  vieil  ami  Geor-
ges  Garin.    Le  domestique  lui  apporta   une  lettre  
couverte  de  cachets  et  de  timbres  étrangers.

  Georges  me  dit:

  ——Tu  permets ?

  ——Certainement.


—————————(訳)————————————————

 12月31日、昨日のことである.
 私は旧友のジョルジュ・ガランと昼食を終えたばかり
であった. 使用人が封印と外国切手のたくさんついた
1通の手紙を友人にもってきたのです.

  ジョルジュが私に言いました:

  「君、失敬していいかい?」

  「もちろんいいさ」

 

—————————⦅語句⦆————————————————
            
épave:[エパーヴ](f) 漂流物、漂着物、
   les épaves d'un naufrage / 難破船の漂流物;
   タイトルは定訳に従って難破船としたが、難破は
   naufragé、難破船はnavire naufragé である.
vieil ami:旧友;vieil は「昔からの」の意.
   尚、「年老いた友人」と言いたい場合は
   un ami vieux と形容詞は後方に置く.   
domestique:[ドメスティック](名) 召使い、使用人   
couverte:(p.passé) < couvrir (他) 覆う、包む
cachet:[カシェ](m) 封印
timbre:(m) 郵便切手
étranger(ère):(形) 外国の
permets:(直現2単) permettre  (他) 許す、許可する
   ここでは手紙をこの場で読んでもいいかい?
   といっています.
certainement:(副) ①確実に、たしかに、❷もちろん
      これはtu permets に対する許可の返答.
   「読んでもいいですよ」
    友人とふたりでいるときは、手紙はあとで読む
    というのが相手を無視しないための最低限の
    マナーですが親しい場合は別なのでこういう
    許可表現になります.  

 

—————————《ひとこと》—————————————————

「私は」で始めましたが、実はje を「ぼくは」にしよう
かと迷いました.結論は、現段階では、この語り手が男
性である保証がないので、男女共通の「私は」で訳しま
した.
 それと「使用人」domestiqueですが、公式呼称は
employé de maison です. 


——————————≪学習書≫ —————————————————

1:テキスト:17 - La petite Roque et 9 autres histoires
         に収められている“ L' épave”
2:参考翻訳書:「難破船」(モーパッサン全集11より)

 

 


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