おでかけ大好き

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伊坂月間

2013-05-15 07:59:10 | 本に暮らす
「残り全部バケーション」を読んでから、

伊坂幸太郎さん制覇を目論む。

ちょっと前に読んだ、「ラッシュライフ」は、

かなり初期の作品のようで、奇想天外とっちらかしが、

つながっていくミステリーな感じはあるけど、

伊坂さんらしい軽妙さが足りない。


今、売出し中の「ガソリン生活」は、

軽くてハッピーエンドでまさにらしいのだけど、

あっさり読み終えちゃった。残念ながら。

しかし、車好きやデミオ(特に緑の)に乗ってる人は読むべき。


「オー!ファーザー!」は、タイトルくらいは知ってました。

「ガソリン生活」にも似て、巻き込まれ型事件。

事件なんて、悪人意外たいがい、

望まなくても巻き込まれていくものだろうけど、

これもさらっと読めます。


今は「終末のフール」を読んでるところ。

これは同じ問題で翻弄されるヒトタチの、短編が集まったもの。

各編の登場人物のかぶりもあり、

これがどうまとまっていくのか、ひっちらかったまんまなのか楽しみ。


伊坂作品を語るほど読みつくしてはいないのだけど、

作品によって、好き嫌いが大きくでる感じかな。

私は、短編をつなぐ形が好き(どの作家でも)なので、

「バケーション」や「フール」がオススメ。

でも軽いのに心に残る伊坂語録といい、

なんとも形容しがたい魅力があるのも確かです。

作品の脇役に、以前の小説の主人公たちがでてきたりという、

おまけも。

「ガソリン生活」に「ファーザー」家族が登場したり。


それに、仙台。

設定はほとんど作者の住む仙台です。

仙台の地名や道路名など言われても、東京以上にわかんないけど、

またそれが遠くに実在する地方都市という、

現実のようなフィクションのようなズレを生じてて、面白いのかも。

そうそう、実際の事件やニュースなんかも絶妙に取り入れながら、

荒唐無稽な展開にしたり、そういう虚実ミックスが魅力なのかもしれないな。