おでかけ大好き

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秋の読書

2014-09-10 08:58:18 | 本に暮らす
おはようございます。

先週仕事が多かったので、

今週は用事をするぞと思っていたのに、

昨日は朝からこどもたちの帰宅まで、

寝て過ごしてしまいました。

朝からすでにだるくて、

寝ていても眠りが浅く、寝汗をかくような質の悪い睡眠。

毎晩のお祭りの練習の送迎などで、

夜の時間が慌しいってこともあるけど。

夜も涼しいわりにしっかり眠れていないような。

夏バテなんでしょうか。更年期障害?

まあだるいときは頑張れないので仕方ないです。

今日は朝から掃除機かけたので、それだけで達成感。

やはり日中しっかり動くことも大事だよね。

体が動かなければ、せめてブログでも書いて、

脳みそさらい(ドブさらいのイメージ)しておこう。


中秋の名月も、スーパームーンも残念ながら見れず。

せめてと、半熟ゆで卵を満月に見立てて、夕食に。

写真もない・・・。


夏休み終えてから、読書はしました。

「忘れ物が届きます」 大崎梢

短編で読みやすく、読後感よくさらりと読めます。


「ヨリックの饗宴」 五條瑛

最近、読む本に困ったときは五條さんで。

固い題材が多いんだけど、文章が簡潔で理解しやすい。

好み(苦手)な作家は、題材よりも文体かなと思う。

題名が難解なんだけど、ヨリックって誰??とか。

内容や人物設定がしっかりしてて気がそれません。


「昭和の犬」 姫野カオルコ

一時の姫野ブームはどこへやら、最近読んでませんでした。

直木賞受賞。

姫野さんと直木賞??芥川賞ならわかるけど。

何度もノミネートされつつも取れず、

今回「直木賞が姫野氏にひれ伏した」と選考委員に言わしめたとか。

賞狙いではないだろうけど、

姫野作品らしい、現実味なんか押し流す怒涛の圧倒的パワーが感じられない。

直木賞ならやはり、「ハルカエイティ」に取って欲しかった。

ついで情報で、朝ドラの「おひさま」は、

この「ハルカエイティ」原作疑惑があるそうで。

とても好きな作品だったので、原作と知りつつ見たかったな。(見てなかったし)

姫野さんの自伝らしきこの受賞作自体よりも、

実際姫野さんがうつ病にかかったときの本人の分析が、

とてもわかりやすく。これは大変だと。

こんなに理論的な人でも(理論的だからこそ?)うつ病になってしまうなんて。


「ヘヴン」 川上未映子

「卵と乳」で芥川賞作家ですが、読んだことありません。

芥川賞作品はなんというか、クセものなので。

中学生のイジメの話です。

イジメ描写は衝撃的ですが、

心に残るのは、いじめる側の理論を否定できないこと。

いじめる側、いじめられる側の思考、

どちらも閉じられた世界なのだと思う。

どこかに助けを求められれば、誰かが共有してくれれば、

突破口はどこかにあるのかも。

大人の世界でも職場内や近所付き合いなどでのイジメはあるので、

なくすことはできない集団の法則なのかもしれない。

でも大人の世界より、こどもたちの世界は圧倒的に狭くて、

受動的で選択できない(と思い込んでいる)、逃げ場がない。

学校なんて人生のほんの一部分、スルーしたってかまわないと思えれば、

世界は変わるだろうに。

中高生に読んでもらって、感想を聞きたいものです。

こんな世界のヘヴンはどこに?

世界の見方が変われば、すぐ近くにあるのかも。