一昨日の読売新聞の日曜版に、目を引かれました。 「巨大仏」ということで、木版画家の川瀬巴水の版画「鎌倉大仏」と、仙台大観音の写真が一面に載っていました。
女性カメラマンの半田カメラ(!)さんはこの10年で全国の大仏約300を巡り『夢見る巨大仏』と題する著書も出版したそうですが、彼女に言わせると、
「人々が大仏に引かれるのは、上を見上げることで心が前向きになり、自分の悩みの小ささも感じ取れるからかもしれない。 コロナウィルスで大変な時だからこそ、特にそう思います」と・・・
ところで、この私も鎌倉の大仏さまを描いたことがあります~~ 見出し画像の大仏さまなのですが、N教室の野外スケッチで鎌倉に行った時に描きました。 今思うと、あの辺りはこじんまりして素敵なスケッチポイントが沢山あるのに、なんでまた、よりによって、いきなり大仏さまを正面?から描く気になったのか・・・お笑い系の血が騒いだのか・・・自分でもよく分かりません。
「鎌倉や 御仏なれど釈迦牟尼は 美男におわす 夏木立かな」との、与謝野晶子の歌はよく知られていますが、それを受けて、自分では大仏さまをマァマァ美男に描けた(^_-)~~と内心にニンマリしていたのに、今あらためて眺めて見ると・・・チョッと、いえいえ、大分違うな、と思えてきました 巴水さんの描く大仏さまの柔和な表情が余りに素晴らしいのです!!(当たり前と言えば、当たり前の話です・・)
読売新聞に載っていた川瀬巴水の鎌倉大仏(1930年作)
松を背景にした穏やかな大仏のお顔が包容力に溢れていて、心和みます。
13世紀に出来た鎌倉大仏は、高さ13.4m、奈良・東大寺の大仏の高さは18mで、共に日本の大仏の代表格と言えます。 現代では鉄筋コンクリート建築の技術が進歩したために、高さ40mを超える巨大仏もできてきました。 1936年にできた群馬県の高崎白衣大観音(41.8m)をさきがけに、我が茨城県には100mを超す牛久大仏(120m)が1992年に完成し、多くの観光客で賑わう観光スポットになっています。 余りの高さに、うっかり見上げていると後ろにひっくり返りそうになります(^_-) なにせ、奈良の大仏さまがすっぽり手に乗る大きさなのだそうですから・・・
美しく整備された庭園は四季折々の花が咲いて、外国からの観光客も多く訪れていました。 残念ながら、今はコロナのせいでその賑わいは見られないことでしょう。 この隣に、私が気分転換に時々出掛けるプレミアムアウトレットモールがあります。
詰まらぬ話にお付き合いいただいて有難うございました。 ほんの少しだけでも、上を見上げる気になって頂けたでしょうか・・・(^▽^;)