曲がり角の向こうに・・・

毎日の暮らしの中でフと心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。 

あれから一年たちました

2020-07-10 | 良い加減介護
 
待たれる 梅雨明け
昨日、新しいケアマネさんが紹介してくれた2つ目のディーサービス の一日体験から明るい表情で帰ってきた夫。 『一日笑顔で過ごされました。 お風呂も楽しまれました。』との報告に先ずは一......
 

1年前の記事がgoo事務局から届きました。 今の安定した?介護生活を送れるようになった、デーサービスとの出合いについての記事でした。 

神経質で我儘な夫に合ったデーサービスとケアマネさんに出会うまで、3年間にデーサービスは4回変わり、5回目にようやくヒット! ケアマネさんは市の包括支援センターに相談して、色々問題点を理解して頂き、今のケアマネさんを紹介して頂いたのでした。 ケアマネさんは3人目です。 

現在お世話になっているデーサービスは、我儘で帰宅願望が強い夫に対しても、プロ意識をもって対応して下さり、お陰さまで、週2回嫌がらずに通えていることは本当に有難く、感謝の気持ちで一杯です。 夫の症状は1年前に比べ、大分進んできていますが、ケアマネさんは私の負担を減らそうとお泊り体験を勧めてくれ、なんと今日4回目のお泊りに出掛けるまでになりました!(^^)! 予断は許されませんが、なんとか、できるだけ長い期間この調子でいって欲しい!!と願っています。  

 

                     

 

来週、待ちに待った函館の友が、娘さんご夫婦の親孝行の旅の途中に我が家に寄ってくれることになっています。 それが・・・なんとしたこと・・・コロナの感染者が連日増加しているではありませんか(~_~;) 私の住む市でも感染者が出ていますし・・・ どうなることか・・・心配です。 

『千葉の海ほたるの予約の時間があるので、ほんとうに顔を見せてお土産を渡すだけしかいられないけど・・・お土産は何がいい? 生ものはダメよ。』 なんて言われても、いつも美味しい生ものを送ってもらっているので、何がいいか思い浮かばない・・・ 彼女の手作りの素敵な古布の小物があれば、それをおねだりしようかしらん・・・  

 

                    

 

それにしても、コロナ!! 私達の生活がすっかり狂ってしまっています。 夫の度重なるデーサービス探しも、何とか諦めずに進められたのも、市の包括支援センター主催の「介護者の集い」のメンバーの励ましがあったからこそ。 その集いも、目下コロナでずっとお休みになったままです

 

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一歩だけ前へ進もう・・・

2020-07-09 | 絵  ①日本画

谷中の日本画画材店の金O堂からセールのお知らせが届きました。 そのはがきを見ているうちに、いつまでもコロナが・・・暑さが・・・宇宙人が・・・などと言っていないで、とにかく描こう、という気持ちが少しだけ出てきました。 

そこで、小品の作品なら・・・と以前に和紙を張っておいたF6のパネルを棚から取り出してみると、一緒に一枚作品が出てきました。 見るとムサビのスクーリングで「鳥獣戯画」の次に模写した「伴野大納言絵詞」の一場面でした。

伴野大納言絵詞も鳥獣戯画の時と同様、好きな場面を選んで模写して良いことになっていました。 私の場合は、好きな場面と言うより、人が選ばなそうで、なるべく簡単そうな場面を・・・と、なんとも横着な選択基準で選んだのがこの地味な場面でした。

1~3巻ある中の3巻の一場面です。 伴大納言の陰謀が発覚して、役人が取り押さえに来ることを、使いの者が大納言の屋敷に知らせに来た場面です。 大納言の屋敷の老家司が悲痛な面持ちで応対していますが、足元は裸足で慌てて出てきたことが分かります・・・ 

伴大納言の陰謀とは、政敵の左大臣源信を陥れようとして、応天門に放火し、罪を左大臣に負わせようとしたというもの。 子供の喧嘩をきっかけに、真犯人が発覚し、伴大納言が捕えられることになった最後に近い場面です。

この絵巻は、放火の際の炎の描写や平安時代の人物描写が優れていると言われていて、特に子供の喧嘩の場面では「異時同図法」という手法で、一つの場面の中に三つのシーンが描かれていることが特色の一つとされている・・・等ということを予習しておけば、自ずと描く場面が決まってきたのに・・・予習などする余裕がなく、いつもぶっつけ本番の無茶苦茶学生でした~~ 

彩色では、絵巻物の古びた色を出すように何度も古色を塗り重ねることから始まり、人物だけでなく、巻物の紙自体の細かい皺や折り皺なども忠実に模写する作業は、思ったより神経を使い、しんどい作業でした~~ 今やれ、と言われても、かなり厳しいかもしれません・・・ 

でも、「なんでもあり」のムサビ精神で、あの頃のガムシャラな自分に背中を押されながら、描きたい絵を描こう・・・と、今(だけ?)チョッと前向きな気分になっています。 

 

おまけ・・・鳥獣戯画の模写作品を自宅の和室の襖絵にした話は以前の記事に・・・ よろしければこちらをどうぞ⇩

https://blog.goo.ne.jp/herbtea18/preview20?eid=a6a8847f4b9ca25b275b03c6a7a6ffa4&t=1594223526003

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久しぶりにアフタヌーンティー

2020-07-07 | あれこれ

先週のある日、夫をデーサービスに送り出した後、なぜか急に美味しい紅茶とお菓子が食べたくなって、チョッと車を飛ばして行って来ました~~ つくば学園近くのイングリッシュティールームへ。 以前は飲めなかったコーヒーも今では美味しく飲めるようになりましたが、40代までは紅茶党でした。 ですからこの日は、迷わず、アフタヌーンティーセット!

お天気が良ければ、外でいただくのも爽やかです。

 

ティールームはこの広場の近くに隠れ家的にひっそりとあります。

 

人気の隠れ家ティールームですが、この日はお客さんが少なくて、ゆっくりと香り高い紅茶と小ぶりのサンドイッチにスコーンなどのお菓子を一つづつ丁寧に味わうという贅沢なひとときを過ごすことができました。 

いつものようにカフェスケッチはせずに、ひたすら紅茶とお菓子に集中しました。 実は、これでようやく、宇宙人の夫との付き合いに、イラついた気持ちをリセットすることができたのでした~~ こんなことでリセットできるうちが🌸なのでしょうね・・

 

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百合の花をめぐって・・・

2020-07-05 | 絵  ①日本画

雨が降り出しました。 急いで庭に咲いている百合の花を切って、花瓶に挿しました。 この花は、何年か前に、お花屋さんでカサブランカと書いてあった箱の中から選んで植えた球根でしたが、咲いた花はなんとピンク色!! 際立つ白さの大輪のカサブランカを期待していたのに・・・なんだかガッカリしてしまいました~~ 

そのまま、植えっぱなしにしておいたのですが、それでも毎年律儀に芽を出して花を咲かせてくれ、今年は3輪の花を楽しませてくれました!! いくら期待外れだったとはいえ、花は美しく、名前くらいは調べてみよう・・・ と調べたら「スターガイザー」の「ソルボンヌ」というらしい・・・ アラ、ずいぶんオシャレな名前だこと!!

ユリといえば、日本画で最初の実技のスクーリングは、バケツ一杯に用意されたテッポウユリの中から好きな枝ぶり(花つき?)のものを選んで描く、という課題でした。 以前にもお話した通り、生まれて初めての日本画制作でした~~ パネルに和紙を水張りするところから、膠の溶かし方、胡粉を擦って、団子にする方法等々・・・本当に初歩の初歩から教えて頂いた、あの緊張感が懐かしいです。

その時の、日本画の処女作です

 

百合は白い花が、最もポピュラーで、大きな花弁が風に揺られる様子から、転じてユリと呼ばれるようになったとか。 日本でも「立てばシャクヤク、坐ればボタン、歩く姿はユリの花」と美しい女性を表す有名な言葉がありますが、風に吹かれて揺れる歩き姿が愛でられてきたようです・・・

花言葉は「純潔・甘美・威厳」だそうで、キリスト教では白いユリが純潔の象徴として用いられ、聖母マリアの象徴としても描かれています。 

次の絵は卒業後に近くの野生植物園に、見頃になったユリの花を見に行った時に描いた「ヤマユリ」です。

日本原産のユリで、花径約20㎝以上もある大型で豪華な姿と甘く濃厚の香りを放つところから「ユリの王様」とよばれているそうです。 私の出身地、神奈川県の県花でもあります。 花言葉は「荘厳、飾らない愛、高貴な品性」とか。

昨日、行ってきた野生植物園での様子です。

 

私が植えたかった、カサブランカ。 (画像は季節の花から拝借)

他のユリに見られる斑点模様がないので、純白が際立ち、清楚に見え、「ユリの女王」と呼ばれています。 花言葉は、「高貴、純粋、無垢、威厳」。

ついでにカサブランカと間違えて我が家に咲いている、ピンクのユリの花の花言葉は「虚栄心」だそうです。 えぇっ、ピンク色は好きな色なのに・・・虚栄心とは、どうして・・・? と思って調べたら、ここにもキリスト教から来る言い伝えがありました。 キリストの磔刑が決まり、花達が俯いて悲しむ中、ユリの花だけが顔を上げていました。 自分の美しさが慰めになるのでは・・・と考えたのでした。 しかし、キリストと目が合った時、それが「虚栄心」だと気付き、ユリは顔を垂れて頬をピンク染めた・・・というものです。 キリストを慰めようとしたのだし、すぐに、気づいたのだから良いじゃない・・・と思いますが、花言葉のいわれも面白いものがありますね・・・

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コロナ感染と、都知事選が気になりますが、ひと時こんな軽いパンでコーヒーブレイクでもどうぞ・・・

 

九州地方の大雨の被害が大変な中、なんだか呑気な記事で申し訳ありません 

心からお見舞い申し上げます。

 

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Swimmy ・・・今こそ レオ・レオ二

2020-07-02 | あれこれ

今年も、1年の半分が過ぎました。 新たな年が明けてコロナの騒ぎが勃発するまで過ごしていた平穏な日々のことが思い出せないほど、コロナ以外のことは考えられない異常な半年の日々でした。 それでも、7月になればそろそろ収束の兆しが見えてくるだろう・・・と思っていたのに、コロナは未だに不気味にあちこちに出没し続けています・・・

何とか元気を!! みんなで知恵を出し合えないものか・・・と、ここで思い出したのがレオ・レオニの絵本でした~~ 日本でも小学2年生の教科書に取り入れられて、多くの方が海に住む小さな魚の Swimmy の冒険と活躍のお話を記憶の隅に留めていらっしゃるのではないでしょうか。

お話の内容を簡単に言うと・・・

家族や仲間達と楽しく過ごしていた小さな魚たちの群れに、ある日大きなマグロがやって来て、魚たちを一飲みにしてしまいました。 1匹だけ残ったSwimmyは、怖々深い海の中を泳いで逃げているうちに、海の中の沢山の素敵な生き物たちと出合い、楽しくなって泳いでいると、岩陰に隠れて住む同じ魚の群れを見つけたのでした。 そこで、彼はみんなに呼び掛けるのです。 「ここから出て、広い世界を見ようよ。」 『大きな魚に食べられてしまうからいやだ』 しかし彼は言うのです。 「ずっとここにいることはできないよ、もっと考えよう。」

そして、Swimmyが考えに考えた末に出した答えがこうでした~~

みんなで集まって1匹の巨大魚になること!!

そうすれば大きな魚を追いかけることだってできる!!

赤い色の仲間の中で1匹だけ黒い色をしたSwimmyが巨大魚の目になる、というアイディアがなんとも素適!   

                    

絵本の中の明るく繊細な絵に惹かれ、そこで駆使されている様々な工夫と技法に魅せられて、1冊手許においておいたのですが、コロナに翻弄されている今、レオ・レオ二がこの絵本に込めたメッセージが心の中で響いています。 

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