TPO

5月30日（木）
自民党桜田前オリンピック大臣がまたまたやらかしたとニュースになりました。
猪口元少子化担当相のパーティーで「お子さんやお孫さんにぜひ、子どもを最低3人くらい産むようにお願いしてもらいたい」と言ったとのこと。
元少子化担当大臣のパーティで少子化問題を語って非難されるって、何とも言えずしんどい世の中ですが、今の時代では叩かれて当然の失言ということなのだ。TPOの感覚が欠如しているということか。
「安心して何人でも子供を育てられる国にします」と言っとけばよかったね。
オレも昭和の人間で、例えば結婚式などの祝辞では「野球チームが作れるほどお子さんを作って」など当たり前のように言われてきた世代。
当時、同級生には7～8人きょうだいとかの大家族が何人かいて、着ている服などがお下がりだったりして苦労しながらも、大家族の賑やかさというものには憧れもありました。
大家族がいなくなった理由は、核家族化と言われてきましたが、実際は経済的理由が一番だと思う。子供をきちんと育てる経済的余裕がない。結婚する経済的余裕がない。恋人を作る経済的余裕がないってことだと思う。
この一言で多くの人たちが傷ついたと、野党からは集中砲火。まあ、この人叩きやすいしね。
確かに誰が何人子供を産もうが産ままいが他人に言われる筋合いはないし、セクハラだとかLGBTなどデリケートな問題が表面化して、性に関することは言わないがいちばんとなった。
それと、子供を作りにくくなった理由が他にもあって、近年男子の精子の量が減っていると聞いたことがあるし、男女ともに性に関する欲望が減っているとも聞くし、少子化対策は根本的に難しい時代なんだなと思う。

このように、単純に当たり前なことを言うと失言になるというのは、その時代でいっぱいある。
かつて、「戦争で、日本はいい事もした」と言っただけで更迭された大臣もいた。当時は思想がサヨク一辺倒だったので、そんなことを言うと自国から叩かれた。政治家が「日本は悪い国ですお詫びします許してくださいごめんなさい」としか言えない悪夢のような時代があったのだ。

丸山議員の「戦争しないと北方領土は取り返せない」と言うのは、内容はその通り。ロシアは返す気持ちなんて1ミリもなくて、それをダシに使っているだけ。
彼は酔っ払ったからダメなのであって、この言葉だけをとらえると正しい。だけど「今、ここで言っちゃあおしまいよ」ってことなのだ。
「おっぱいおっぱい」と言ったとか言わないとか。違う場所ならこれもよかったはずなのだ。
政治家の失言なんて、たいていみんなそうだ。