駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

「アメリカン・アニマルズ」

2019年05月27日 | 映画
※ネタバレ注意
昨日、娘に連れて行けと請われて映画鑑賞。
とても観たいというので、いったいどんな映画かと訝ったんだけれど、ネットで調べるとすごく渋い選択。
「アメリカン・アニマルズ」という自分としてはノーマークだった洋画の字幕版。話題の「空母いぶき」ぐらいしかチェックしてなかったが、何となく面白そうなので同意。
まあ、娘に誘われたら嬉しいもんね(笑)
米国ケンタッキー州の何ひとつ不自由していないごく普通の大学生が、仲間4人組で大学図書館に展示されている12億円相当の画集『アメリカの鳥類』を強盗するという、2004年に起きた実際の事件を題材にした映画。バート・レイトン監督。
中流家庭の不良でもない彼らの何がどうしてそうなったのかという当時の心理状態や、事件後の後悔と懺悔などをいろいろな手法により描かれています。
物語は若手俳優が演じているわけですが、映画の中で挿入されるメイキング映像では、実際の犯人や襲われた被害者が当時を回想して語っており、それが話題になったようです。
「このままなにもない一生を送るのか、それより人生の転機となる何かをしたい」という真面目な学生の思いが、なんで?と短絡さにあきれるばかりですが、なぜか知り合いの勤勉な学生や裕福なマッチョマン学生などを巻き込んでのドタバタ強盗劇となります。
犯罪とは縁もなかった彼らが、『オーシャンズ11』などの犯罪映画を参考にして、特殊メイクで老人に扮して図書館に乗り込むというところまではキマっていましたが、そのあとがいけない。

一度は怖気づいて退散しますが、主犯格のウォーレンが二度目の計画を企て、後に引けない他の3人はみんないやいやで勝負をかける。
結果は当然逮捕され、全員実刑7年というかなりきついお仕置きということに若干驚きましたが、初犯であっても強盗は厳しく罰するというのが米国ということなのだろう。
とんでもないことをしでかしてしまった彼らが、事件後やっと目が醒める。FBIに捕まるまで何も手に着かなくなるほどの激しい後悔をしますが、そもそもなぜわかりきった未熟な犯罪に目がくらんだのか。
若気の至りというにはイタ過ぎる犯罪ですが、若さゆえの、それは「はしか」のような通過儀礼だったのだろうか。
思わず自分の青春時代を振り返ってしまった。強盗どころか犯罪こそしていないけれど、何一つ、褒められたもんじゃなかったなあ。。。
コメント
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