私たちの旅は、
あんまりコースをきちっと決めずにドライブするのですが、
2日目も、どんな道かもよく確認せずに走っていました。
十津川村から高野山に抜ける道路がある、ということだったので、
国道168号(十津川街道)を1時間ほど走って、
五條市の方には抜けずに、山際交差点を左折して
高野天川線(県道)を、高野山目指して走りました。
途中の山道では、
材木を摘んだ大型トラックにあっても、
すれ違うこともできず、
狭い急な坂道をバックする羽目に陥ったりして
運転する主人は大変だったと思いますが、
なかなか面白い道路でした。
その山道で、選挙カーに会いました。
それも違う候補が2台。
こんな山の中で・・・・
見渡しても山ばかりで、およそ集落なんかないけれど・・・・
あっても、川沿いに2~3軒。
先日、知人の市議選を手伝ったばかりの私たち二人は
たちまち興味をそそられて、
一体、何の選挙だろうと検索してみましたら、
「野迫川村村長選」とありました。
そうか、今通っているこの山あいの地区は、
野迫川村(のせがわむら)っていうんだね。
それにしても、わずか2~3軒しかない集落に
わざわざ車から降りて、住民と握手する候補たち。
この村全部回るのも大変だよねえ、
そんな感想を持ちました。
金剛峰寺を出た後、また山の中のすごい道を走って、
和歌山県有田川町のあらぎ島を見にいったのですが、
その道路、あとで調べたらなんと国道でした。(371号と480号)
国道ならぬ、「酷道」でしたけれど・・・・(苦笑)
そして、その道路も「野迫川村」を通っていたのです。
「野迫川村」について調べました。
奈良県吉野郡野迫川村。
村内の可住地面積割合は、2.1%。(全国の自治体で最も少ない。)
・・・山ばっかりだから無理もないと思う。
2022年5月1日現在の、村の人口は357人。(これまた、全国の自治体で最も少ない。)
・・・それなのに、村長選挙するの?
・・・357人だったら、村内でうまく決めることはできなんだの?
そして、選挙結果まで調べてみました。
(当選)Aさん、村の課長さんだった人、172票
(次点)Bさん、副村長だった人、113票。
・・・こういうことになるじゃんね。
・・・小さな村内で、しこりを残さなければいいけれど・・・、
と、いらぬ心配をしたのでありました。
参考までに、当日の有権者数、311人。
投票率は、なんと! 93.93% とのことでした。
18歳未満の人口が、46人しかいない、ということだよね。