『晴れた日には・・・』

日々の雑感を綴ります。

熊野古道を訪ねて(2)

2022年06月08日 | 旅行

京の都から、熊野詣でをするには、「小辺路」のほかに

「中辺路」と「大辺路」とがあります。

「小辺路」は主に、

高野山をお参りしてから熊野にお詣りする目的で使われました。

この路は、生活道路として使われていたものを、

近世以降になって熊野詣でに盛んに使われるようになった、と言われています。

 

熊野古道で、一番有名なのは「中辺路」です。

田辺市を起点として、

本宮(熊野本宮大社)・新宮(熊野速玉大社)・那智(熊野那智大社)に詣でる参詣路です。

907年に宇多上皇が初めて参詣してから、300年近く

多くの上皇・法皇・貴人などがこの路を使って詣でたそうです。

 

若いころ、那智の熊野那智大社には行ったことがあったので、

今回は、速玉大社と本宮大社に詣でました。

 

本宮大社の近く、国道168号線沿いに「道の駅 熊野古道ほんぐう」があります。

そこの展示室には、当時「蟻の熊野詣」と言われるほど流行した(笑)

上皇や法皇の熊野詣の様子を、漫画風の絵巻にして展示してあって、

平安時代中期から後期の、大変厳しい熊野詣の様子がよくわかりました。

 

本宮大社は、速玉大社とは、全く趣が異なります。

 

創建当時(崇神天皇65年)本宮大社は熊野川の中州にあったそうですが、

明治の時代に大水害にあって、現在の場所への建立となった、とのことでした。

 

熊野川沿いに、国道168号(十津川街道)が走っていて、

新しいバイパスも開いていたけれど、

あえて、この街道を通って十津川村に入りました。

 

信州も山ばかりだけれど、

奈良も和歌山も、山の中だなあ・・・、と思ったことでした。

 

「木曽路はすべて山の中」ならぬ、

「熊野古道は、すべて山の中」です。

 

 

 

 

 

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