子どもの頃、
小正月にも餅を搗きました。
あんまり昔のことで、記憶は定かではありませんが、
たしか、小正月に搗く餅は、
「餅花(木の枝に小さく切った餅をくっつける)」にしたり、
「稲穂餅(藁の先に餅を付ける)」にして、
神棚に飾ったり吊るしたりして、
小正月(農家の正月)を迎えていました。
繭玉は、搗いた餅ではなく、米の粉で作って丸めていたような気がします。
それは、おばあちゃんの仕事でした。
また、この時期に「氷餅」にするべく
餅を一枚一枚新聞紙にくるんでひも(藁)で結び、水に浸し、
それを軒先につるしていました。
寒中の時期に作る、農家の保存食でした。
豆餅を搗くのも、
この時期だったような気がします。
そんな行事をするつもりもないけれど、
今日、餅を搗きました。
年末に搗いた餅(およそ12キロのもち米でしたが)は、
ほとんど他所に配って消えました。
家に残ったのは、
元旦のお雑煮にする、数枚だったのでした。
今日は3キロ分(約2升)搗きました。
全部、のし餅にしました。
柔らかいうちに冷凍保存しておくと、
解凍した時、軟らかいままです。
軟らかいままの餅を焼くと、とってもおいしく焼きあがります。
お隣の息子達にも、小分けにして渡しました。
もう、特別なことはしない小正月ですが、
今度は思う存分、お餅を食しましょう。