海軍飛行予科練習生

2018年12月11日 17時11分18秒 | ミリタリー

予科練平和記念館は撮影禁止の為内部の写真はありません。

「予科練」とは、海軍予科練習生（昭和１１年１２月海軍飛行予科練習生へ改称）の略称です。
予科練の制度は、優れた航空機搭乗員は英才の早期教育が必要との観点から、高等小学校卒業者で１５歳以上１７歳未満の若者をその教育の対象としたもので、第１期生７９名（うち１名は途中除隊）は、全国５,８０７名の志願者の中から厳選され、昭和５年６月に横須賀海軍航空隊（追浜基地）に入隊しました。
その後、追浜基地が手狭になったために、昭和１４年３月には霞ヶ浦海軍航空隊（茨城）に移設され、翌年からは土浦海軍航空隊として独立し予科練教育のメッカとなりました。

また教育制度も逐次甲種、丙種、乙（特）が加えられ、昭和１７年以降は採用年齢も１４歳まで引き下げられました。
予科練の制度は、昭和２０年６月に教育の凍結がなされるまでの、わずか１５年間にすぎませんが、その間に約２４万名が志願し、１８,５６４名の卒業生が戦死され、そのうち１,５５７名は特攻隊の隊員として大海原にあるいは大空に散華されました。

平和祈念館の中には、色々と展示されているのですが、その中には試験問題がありました。
ハガキサイズの中に国語・数学等の問題がありました。
当時にしてはレベルの高いものであったような気がします。
予科練への志願は多かった様ですが、かなりの狭き門でした。

当然ここが空襲の目的地になったわけです。
その様子を当時の予科練生や看護師だった方が映像で当時の様子を語っています。
それは無惨な光景でした。
撃たれた予科練生の頭から脳みそが出てきて、上官が、「その脳みそを頭に戻せ！」と命令され必死に戻したと話されていました。戻せば生き返ると思ったそうです。
看護師の方は、運ばれてきた予科練生の臀部（おしり）の部分が取れていたり、それはそれは恐ろしい姿ばかりだったようです。

空を飛ぶことが無く、訓練中に亡くなったことはさぞかし無念だったでしょう。

わずか、今の中学生の年齢で厳しい訓練を受け、日本の為に特攻などに配属され自らの命を絶つような戦争を行って日本は何も得るものは無かったのではないか？

アメリカの生産力を当時見てきた山本五十六は戦争に反対したのです。
しかし、時の政府は反対する勇気を持つ政治家はおらず、敗戦につながる戦争が始まってしまったのです。

このころの日本は北朝鮮とさほど変わらないと思います。
昭和の光化学スモックは今の中国と変わらなかったと思います。

何故過去を学ばないのか？　日本が大嫌いだから学ばないのか？
大嫌いなのに何故日本に留学したり旅行に来る。観光地は多国語が氾濫しマナーを知らない国の人々が犯罪を犯している。地元の人は買いもにも出かけられず困っている。
いったい日本はどうなった。
ちょっと反れてしまいました。

そうそう、訓練中の写真は「土門拳」が撮影したものであった。
山形県酒田の「土門拳記念館」がある。　有名は写真家であるが、このような写真を撮っていたとは驚きだった。