早生みかんを2軒からもらった。
・・・みかん農家 その1・・・
電話があった。
みかん農家:『早生みかんのコマ いらん? 今年は早生の「なり(着果した果実数)」が悪くて大玉が多いんや。コマ(ミニサイズ)が少ないので、チョットでもたまればすぐに親戚やら何やらでなくなってしまう。今、コンテナ1杯のコマができたとこなんで電話したんや。食べる?』
自分:「もらう・もらう。これから取りに行く」
軽トラに、コンテナと台車と採りたての白菜を積んででかけた。
・・・・・
みかん農家:『これみてくれる。選別した大玉や。なんぼでも持って行ってくれてもエエで』。
加工で出荷する大玉みかん(3L以上)が入ったコンテナが、倉庫内にいくつも積んであった。
自分:「加工ってもったいないなあ。大玉を重宝がる人もいるかもわからんのに。でも大玉は袋ごと食べにくいし、大味やしなあ・・・ 1個だけもらっとくわ」。産地ならではの贅沢かもと思いつつ、やんわり断った。
・・・・・
軽トラで、「早生みかん」のコマをコンテナ1杯分もらってきた。真ん中に、もらってきた大玉みかん1個。

・・・みかん農家 その2・・・
家内が、「大根食べる?」とお隣の奥さんに電話した。
家内曰く:「今、早生みかんを選果中らしい。コマができたら持って行くつもりだったとのこと。大根、その時にもらうと言ってる」
薄暗くなってから玄関チャイムが鳴った。奥さんが台車で運んできてくれた。

我が家のコンテナに移し替えたり倉庫に運んだりするのに、自分も呼び出された。
家内が大根2本を渡しながら、『ウチは大根を「ナマス」にしたり「切り漬け」にしたり「おでん」にしたり「お味噌汁」に入れたりしている』と話していた。
傍で聞いていた自分。家内に「大根と白菜の切り漬け、この間たくさん作ったから少し食べてもらったら」と。
『そうや』と言いながら、家内が台所へ取りに行った。
みかん農家:『悪いよ。クズみかんしか持って来てないのに・・・・』
先日、家内が作った「白菜と大根の切り漬け」

用意した小ぶりの白菜1個と大根数本の量が多すぎたため、締め付けながら容器に押し込んだら白菜と大根から出てきた水分が外に相当あふれたらしい。でも、何とか収まったとのこと。
粗塩と昆布だけの切り漬け。漬け込んで1日も経たないうちから、一味をパラパラ・醤油を垂らして食べ始めている。
・・・田舎の温かさ・・・
田舎なら、どの家にも何らかの農産物がある。ご近所さんで作っていないとわかれば持って行く。相手が喜んでくれれば、それで満足する。それが田舎の当たり前。
農産物に限らず、他のいろんなことについても、ご近所さんのことを気遣い思いやるのも田舎の当たり前。
自分は・・・我が家は・・・ご近所さんにお世話になるばかり。
そんな温かい人々が住むこの地に生まれ育ったことに感謝している。