張り替えてから年数も経っているせいか障子紙の色がくすんでいた上に、孫達に破られる都度、破れた箇所だけツギハギしてきたので、さながら時代劇に出てくる長屋暮らしの「傘張り浪人」の家の障子みたいだった。
ご近所さんやお客さんからは見えない部屋だったし、擦りガラスの内側のカーテン代わりの障子ということもあって、気にする必要もなかった。むしろ、風情ある雰囲気を楽しんでいた。
今日、家内の一声で張り替えることになった。
破れにくい「プラスチック障子紙」をと思ったが、たかが90×130cmの2枚を張るのに糊やハケまで用意するのが面倒に思えてきた。そこで、貼るのに手間のいらない「アイロンで貼れる障子紙」にした。
張り替えると部屋が明るくなった。
昨夜、アジア大会の「男子100m決勝」のレースを見終わり、タバコを吸いたくて屋外に出た。
23時半。上を見ると「お月さん」が満月だった。
南の空に「火星」も見えた。星座のことは知らないが、「火星」は赤みがかっているので、すぐわかった。