紀州・有田で田舎暮らし

思いつくままに野菜や果実や漬物を作ったり、時には青春する心を求めてさ迷ったり、気ままに田舎暮らしを楽しんでいます。

災害時の停電対策<まとめ>

2025年01月21日 | 災害&発電機

この1月は能登半島地震で亡くなられた方の1周忌、阪神淡路大震災で亡くなられた方の月命日。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

能登半島地震から1年、阪神淡路大震災から30年が経った。いくつかの正月の報道特番で改めて地震の怖さを思い知った。かつて神戸の「人と防災未来センター」で知り体験した阪神淡路大震災の凄さ・怖さを思い出した。

 

・・・保険のつもり・・・

30年以内に80%の確率で発生すると発表された紀伊半島から四国へかけての「南海トラフ巨大地震」。

仮に無事であったとして、災害で停電や断水になった場合、『その時はその時のこと』と思っていた。自分と家内だけだったらそれでいいと思っていた。

お正月に報道された震災当時の避難所をみて『ハッ』とした。避難生活は持病持ちで体力のない年寄りには大変すぎる。若い人にも迷惑をかける。隣には長男家族がいるし可愛い孫もいる。停電時の代替策さえあれば、少しは家族みんなの助けになるかも知れない。発電機があれば、避難所に行かなくても何とか自宅で過ごせる可能性もある。そう思って発電機を探した

ただキャンピングカーでの車中泊やキャンプや仕事など実用的に使う目的ではないだけに、発電機を買うのは保険と一緒だった。役に立つ局面があるかどうかがわからないだけに、何十万円もはかけたくなかった。

 

・・・発電機選び・・・

停電対策には大きく2つの種類があった。1つはガソリンを燃料とする発電機で、もう1つはソーラーパネルで充電するポータブル電源だった。それぞれ特徴があった。AIに聞いてみた。

発電機の特徴・・・ガソリンやディーゼルなどの燃料を燃焼させて発電する。大量の電力を長時間供給できる。重く移動や持ち運びが難しい。屋内での使用や密閉空間での運転は危険。

ポータブル電源の特徴・・・充電されたバッテリーに蓄えた電力を供給する。燃料を使わないため環境にやさしい。静音で室内や屋外で利用できる。持ち運びやすく小型で軽量。

・・・・・・・

どちらにするか決める必要があった。

停電が何日も続いたとすれば、発電機であればガソリンさえあればいつでも使える。ポータブル電源だと、天気に左右されるソーラーパネルでは充電が十分にできない恐れがあるし、ソーラーパネルも買わなければならない。そう思ってインバーター発電機にした。ただ夜間には室内で簡単に使えるポータブル電源もほしいと思った。

いろんなメーカーの製品があった。インバーター発電機はワット数や機能や価格だけでなく持ち運びできる重さかどうかも重視した。2000wぐらいを探した。大体が20kg~40kgと重かった。

ポータブル電源はバッテリー寿命の長い「リン酸鉄リチウムイオン電池」を使用した製品に限定した。軽量とされるポータブル電源だが1000w以上だと10kg~20kgと軽くはなかった。夜間照明など最低限必要なワット数で考えた。

同じワット数でも、国内メーカーや有名メーカーにこだわれば10数万~20数万円もしたのでメーカーにはこだわらず、性能・機能と利用者コメントだけで選んだ。

迷いに迷った末、以下の2つを買った。

  • インバーター発電機:1800w(重さ20kg弱、5万円弱)

  • ポータブル電源:600w(瞬間最大1200w、重さ4.8kg、2万6千円弱)」 ※停電時、ポータブル電源はインバーター発電機で充電できるので、ソーラーパネルは買わずに済んだ。

 

これで停電しても2400wの電気器具を使えることになった。金額も7万6千円に収まった。

 

・・・消費電力・・・

我が家の電気器具について、消費電力を調べてみた。

  • 地下水を汲み上げるモーター:460w
  • 炊飯ジャー:1200w (意外と消費電力が高かったのでビックリ。買い替える時、消費電力を考慮するか、或いは停電時は他の方法で炊飯するか、どちらかを決めといた方がいいと思った)
  • パソコン:30w程度
  • スマホ:20w程度
  • 夜間照明用のLED電球:5個50w

他にも冷蔵庫、冷凍庫、ファンヒーター、電気毛布、ホームコタツ、エアコン、ドライヤーなども調べた。コンセントに差し込んで使っている電気器具は消費電力を調べて使うことができるが、屋内の電気配線に直接つながっている照明などの電気器具は対象外だった。

全部の機器を同時に長時間も動かす必要はないので、2400wも使えれば、仮に停電が何日間か続いたとしても、多少の不自由さを辛抱すれば何とかなると思っている。

日常、電化製品の便利さに頼っていればいるほど、災害になればより不自由になると痛感した。

 

・・・息子と情報共有・・・

万一に備え、息子にインバーター発電機の特徴を説明したり保管場所を伝えたり、ガソリンとオイルの置き場所を確認してもらったり、実際に始動し試してもらったりもした。ポータブル電源についても、同様に伝えた。

その時に知った。息子も災害時の停電対策にと発電機やポータブル電源を調べていた。ただ高額なので、子どもの学費がかかることを考えると買うとしても何年も先のつもりだった。

先日、娘が来たとき、我が家のポータブル電源をみて、『こんなの買っとかなアカンと思っていた。以前、停電した時に何か所かにつけている電動シャッターが動かず、開けるのが大変だった。災害で停電した時に備えて、どんなのを買っとけばいいのかわからなくて・・・』と。

息子も娘も災害時の停電のことを考えていたと知った。

 

・・・使わなくっちゃ・・・

買ったインバーター発電機とポータブル電源。いくら災害時の停電対策と言えども置いとくだけではもったいなすぎる。

ガソリンで動く発電機は定期的に使った方が長持ちするはず。ポータブル電源も含めて日常生活や家庭園芸や外出時など、いろんな使い方ができないか試してみようと思っている。


ポータブル電源買った・・・うっかりぽん!まあエエッか!

2025年01月18日 | 災害&発電機

インバーター発電機を補完し室内で使うつもりの「ポータブル電源」。

探した条件は3つ。

1.リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載していること

2.出力は500w以上、できれば1000w

3.2万円ぐらいのがあれば・・・

 

・・・リン酸鉄リチウムイオン電池・・・

こだわったのは「リン酸鉄リチウムイオン電池」。製品の寿命に関わるので絶対条件にした。普通のリチウム電池と違って発火や爆発が起こりにくく、約3,500回の充放電サイクル能力があるので毎日使っても約10年は使える。また3,500回の放充電後も工場出荷時の容量の80%以上を維持できるそうなので10数年以上も使える。自分の余生を考えても余りある。

 

・・・うっかりぽん・・・

1000wを探したが値段が高すぎたのでワット数を下げた。600wだと3万円以内、300wだと2万円以内の製品があった。

迷いに迷った末、いくつかあった2万5千円前後で出力600w(瞬間最大1200w)の製品の中から選ぶことにした。

価格も機能も同レベルだったので、どれにするか何日間かかけて機能比較した上で、「エイヤッ」とマウスボタンをポチっと押して注文した。

注文後2日ほど経ってネットを閲覧していて気づいた。あれっ、当初『これ、外観がいい』と思っていた製品を見落とし注文していた。機能と期間限定割引クーポンばかりに気を取られ、外観のことをすっかり忘れてしまっていた。

「うっかりぽん」だった。キャンセルがしにくいタイミングだった。気分が落ち込んだ。

買った製品

外観が気に入っていた製品

どちらも同等の機能で価格も同程度。ただ買った製品は、僅かにバッテリー容量が優っていた。どちらも中国・シンセンのメーカーだった。

中国・シンセンのメーカーは親近感があった。かつて香港がイギリス管轄で中国の特別行政区だったころ、香港から電車に乗って経済特区だったシンセンに観光で行ったことがあった。電車を降りると出国・入国の係官がいた。そこで香港のガイドさんからシンセンのガイドさんにバトンタッチしてくれた。シンセンではガイドさんとワゴン車と運転手は家内と自分の二人だけの貸し切り状態だった。

一度しか行ったことがないのに、シンセンと聞いて親近感がわいてきたのはガイドさんが親切な若者だったし、経済特区の特徴も聞いていたし、高層ビルも多くて清潔な街だったからかも知れない。

買った製品、『外観の好みよりも機能や。シンセンのメーカーやし。まあ エエッか』。自分に言い聞かした。

 

・・・使ってみた・・・

説明書はシンプルで字も小さくて、わかりやすいとは言えなかった。メーカーのHPの方がわかりやすかった。届いた製品は60%以上が充電されていたが、100%に充電した。

ノートパソコンを接続した。

パネルに消費電力が表示された。30w弱だった。

ポータブル電源は停電時にはソーラーパネルで充電しなきゃならないが、インバーター発電機で充電できるので、天気に左右されるソーラーパネルは買わずに済んだ。

照明もついているので、暗くなってから庭でバーベキューをするときや、駐車場を照らしたりする必要がある時、今まではケーブルを引っ張って照明器具を取り付けたりしていたが、その手間がいらなくなりそう。また、遠出するとき車に積み込んでおけば、スマホ充電やカメラのバッテリー充電などにも使えそう。

災害時の保険のつもりで買ったが、買った以上は使い道を考えなくっちゃと思っている。


インバーター発電機 始動してみた

2025年01月15日 | 災害&発電機

初めて買った発電機。

正常に動くかどうか不安と期待が入り混じっていた。説明書をみながら手順通りに準備した。

ガソリンは満タンが3.6Lだが少しだけ入れた。カバーを外してエンジンオイルを規定の0.35L入れた。給油つまみをON、マルチスイッチをチョークにセットし、リコイルスターターを引っ張って始動させた。

エンジン音を聞いた時はホッとした。音もさほど思ったよりも大きくなく心地よいエンジン音だった。

マルチスイッチを回して運転にし、庭木剪定に使う電動バリカンを発電機につないだ。

電動バリカンを始動させる前のパネル表示。出力表示は「0」kw。

電動バリカンを起動・作動させた時のパネル表示。出力表示が「0.1」kwだった。消費電力は100wだった。

去年の夏、水不足で枯れた高くて太いレモンの木。鋸で切るには腕が動かなくなるほど何か所も切らなあかんし、チェーンソーだと重すぎて片手で振り回したり上に持ち上げたりして切るには腕が上がらんようになるかもと伐採を躊躇していた。発電機を使えば、軽量の電気チェーンソーで伐採できそうに思えてきた。

非常時の停電対策が目的だったが、多用途に利用できそうな気がしている。


インバーター発電機

2025年01月09日 | 災害&発電機

お正月、地震発生して1年後の能登半島のことが報道された。1年経った今もなお復旧が道半ばであることや、昔の生活に戻れない人々がいることも知り心が痛んだ。

何年も前から、南海・東南海巨大地震の発生確率が高まったと言われている我が地。避難訓練をするたびに、巨大地震への備えをしとかなきゃと思いつつ、その準備はおざなりにしてきた。能登半島地震の正月報道がきっかけで気になり始めた。

・・・水&食料・・・・

一応の耐震工事はしたが家が倒壊しない保証はない。家が倒壊せず家族も無事であることを前提に何が必要かを考えてみた。

生きていく上で欠かせないのは、「水」と「食料」。

水道が断水すれば、どうなるか。何本かのペットボトルで急場はしのげても、生活用水には足らない。パイプを打ち込んで吸い上げる地下水が使えたとしても停電すればモーターが動かない。

食料は倉庫や畑にある農産物や少しのインスタント食品があるし、プロパンガスとカセットコンロもあるので何とか調理できるが、停電になれば主食のご飯が炊けない。

停電になれば、冬場だと暖房器具が使えないと凍えるし、夏場だと冷蔵庫が使えなければ食品保存もできない。電気がないと困る。

 

・・・停電対策・・・

災害時の停電対策となる発電機を調べた。

「消費電力量」、「室内使用か室外使用か」で選択肢が分かれた。値段もピンキリだった。

室内使用できるバッテリー発電機は消費電力量が少なかった。バッテリーを使い切れば災害時にはソーラーパネルを使った充電が必要だった。

室外使用のインバーター発電機は消費電力量が大きかったが、高齢者が持ち運びするには重すぎた。燃料は車や農機の管理機などと同じガソリンだった。

・・・・・・・

地下水を汲み上げるモーターは動かしたい、ご飯を炊く炊飯ジャーも使いたい、スマホやパソコンの充電もしたい、冬場ならエアコンは無理でもファンヒーターは使いたい、夏場なら一定時間だけでも冷蔵庫・冷凍庫を作動させたい・・・

使うか使わないかわからない非常時手段なので、お金はかけたくなかった。かといってイザというときに役に立たなかったら意味がないし・・・

消費電力2000Wがほしかった。値段はできるだけ安いのにしたかった。重さは軽いのにしたかった。国内メーカー品がほしかった。

全てを満足する製品は見つけられなかった。迷いに迷った。

評価コメントも参考にして「1800Wのインバーター発電機(中国製)」にした。ちょっと重たい19kgだった。5万円以内だった。

これで停電対策が解決した訳ではない。発電機は1日中動かせるわけではない。その間、小電力でもいいからバッテリー発電機で補うことが必要かもとは思っている。インバーター発電機で充電ができるのでソーラーパネルはいらないし・・・