故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

親の心、子知らず

2016-02-11 09:22:15 | よもやま話

路傍にあざみを見つけました。
冬の間は、蕾を固く閉じて耐えています。
もうすぐですね。



春が待ち遠しいみいちゃんは、おんもに出たいと待っています。

調べてみました。
作詞は新潟県糸魚川市出身の詩人相馬御風(そうま ぎょふう/1883-1950)さんです。
早稲田大学校歌「都の西北」を手がけたことでも有名です。

作曲は弘田 龍太郎(ひろた りゅうたろう/1892-1952)さんです。
『鯉のぼり』、『浜千鳥』、『雀の学校』なども作曲されています。

春よ来い 早く来い
あるきはじめた みいちゃんが
赤い鼻緒の じょじょはいて
おんもへ出たいと 待っている

春よ来い 早く来い
おうちのまえの 桃の木の
つぼみもみんな ふくらんで
はよ咲きたいと 待っている

春を待つ気持ちがよく表わされています。
私も例外ではありません。
寒さのせいばかりでもありません。
待っているのは、就職口からの便りです。
今日か明日かとアパートの郵便受けを覗いています。

母は、父はこんな気持ちで私の帰りを待っていたのでしょう。
子どもの道は、子供が見つけるものと思っていたのです。
どうして、今になって思い募らすのでしょう。
子を持つ親になり、子離れしてやっと親の気持ちに心がいくなんて。

不思議なもので、思い出に順番はありません。
思い出される顔は、死ぬ間際であったり若かった頃であったりします。
きっと、自分も子供を待つ親の歳になったのですね。

どんなに待ってくれていたのでしょう。
やっと帰られるかもしれないというのに。
皮肉なものです。とっくに親はいません。

私も、子供に弱気は見せないでしょう。
心配させないようにするでしょう。
親とはどうしてこうなんでしょう。

あーあです。

あざみの兄弟を久しぶりに見ました。
前回は、灼熱のアスファルトの切れ目に生えていました。
見事な花を付けていました。近寄りがたい孤高の感がありました。
アンパンマンにもあざみちゃんが出てくるらしい。とげがある毒舌家とのこと。
あざみの紫色は、魅惑的です。
若い頃は、不用意に魅惑に近づいて、とげに刺されたこともありました。

想えども 殺す気かと 親あざみ

2016年2月11日

<<あざみの絵>>
2015年9月26日投稿記事「笑わせる」というタイトルで
アスファルト道路に生きるあざみの絵を描いています。
ご参照ください。
筆者




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする