私は、今地域に溶け込もうともがいています。
どこまで言ったらよいのかと間合いのような距離感に悩んでいます。
私は、聞くことに専念しようとしています。
かつて、何度も転職をして来ました。
そのたびに溶け込むのに時間を費やしました。
今回は、成果が上がっている方です。
これまでは、「こうしたら良いのに」を前面に出していました。
この地域の方は、生き抜くために「こうしたら良い」を嫌と言うほど繰り返してきておられます。
それでもまだまだと頑張っておられます。
80歳前の方が、88歳の人のように生きたいと言われました。
これは凄いことです。俺はもう十分してきたと言われてもおかしくない年齢です。
その方からこんな凄みのある言葉を聞くなんて思いもしませんでした。
私がやることは只一つ、聞くことです。知ることです。
地域おこしのほとんどの方がここから入られます。
きっと、このことで終わる方もおられるでしょう。
それほど、地域に入ることは至難の業です。
何故なら、会社ではない生活の場だからです。
会社勤めでは、会社を離れれば意外と自由です。
しかし、ここではそうはいかない。
苗を植えれば、水をやらなければと気にかかります。
苗が大きくなれば植え替えてやらなければとなります。
次は、肥料の心配をします。虫の心配をします。
きりがありません。それが生活ではないでしょうか。
今日のテーマは、「転職後の過ごし方(Part2)」です。
地域おこしの仕事に就く動機を市長から聞かれました。
この歳になると、会社のため、家族のためや個人のために働くのではなく、
世の中のためになりたいと思うようになった。と答えました。
もう一つの理由は、「日本のこれからが、地域おこしに凝縮されている」と考えたからです。
地方から都会へそのソリューションを発する番だと思いました。
このことは、市長には話しませんでした。
まさに今、転職後の過ごし方を問われています。
これまで何度も替わってきた会社ではありません。
自分が日々すごしているこの生活の場が、転職後の仕事場です。
私のキャリアー(プロジェクトエンジニアー)を求めておられます。
そうではありませんでした。
「解決力」を求めておられます。
どうするか。毎日悩んでいます。
自分にできることからやっています。
どこまでも学ぶ。
しっかりと視る。
根底に流れている歴史を洞察する。
自然が相手の商売です。
人間にアピールする仕事です。
作物を作る。
加工する。
販売をする。
サービスをする。
4つ目の「サービスをする」が、地域おこしの盲点です。
この地域はどのようなサービスができるのでしょう。
サービスは、ソフトそのものです。
仕事をするうえで、「生きがい」のようなものです。
この「生きがい」を創りだすのが仕事です。
先は長いと言えるでしょう。
私は還暦を越えたばかりです。
これからも節目がいっぱい残されています。
「あの人」のように生きたいと、若者に思われるでしょうか。
杖をつき 目指す方向 見定めて
2016年5月6日
2015年7月5日の投稿記事「転職後の過ごし方」もご参照ください。