早朝に、雨の中を霞ヶ浦まで車を走らせました。
中通りから浜通りまで、距離はないようですが結構時間がかかりました。
朝は、暗くて、周りの景色は何にも見えませんでした。
夕方になる前にも同じ道を帰って来ました。
峠道は、目に優しい新緑でした。
所々にある集落と短い繁華街の繰り返しの道です。
信号は、国道と県道に少しあります。そのほかの道には、ほとんどありません。
それ以外の道には、標識や町名の記載もありません。
最初は不便だなと感じました。
ところが今は、それが良いと思うようになりました。
隣りの町も同じ風景です。どこまで行っても似たような田園風景が続いています。
やっと山にたどり着いたら、今度は峠道です。
どこを走っているのかなと、遠くの山と近くの川と地図を見較べます。
やはり、わかりません。
いいや、どっかに出るだろうと走らせると県道か国道に当ります。
そこで、自分が帰る道を判断します。
けばけばしい看板もなければ、どこでも見るような目立つ建物もありません。
これこそ田舎。昔と変わらない。車を走らせるだけで楽しい。
この地域の人は不便だな、車がなければどこにも行けないと思われているかもしれません。
一方、この田舎の風景を面白がる人がいる。
空気が美味しい、水が美味しいと言う人がいる。
たまに帰ってきた若い人も、すぐに地域に溶け込みます。
懐が深い。空間がある。
故郷は遠きにありて思うもの。
そんな時もあって良いでしょう。
田舎は、どう思われようが魅力いっぱいです。
田舎に活力を取り戻せればなおよいと思うこの頃です。
暗き道 蛙静まり また騒ぐ
2016年5月10日