鳥のさえずりが聞こえてきます。
ひときわ大きな声は鶯です。
いろんなバージョンを試しています。
明るくなるのが早くなりました。
それでも早朝はまだまだ寒い。
農作業をして丁度よい気候です。
昨日より始めた新しい荒れ地の開墾の続きがしたい。
コーヒーを飲みながら、ゆっくりしています。
今日のテーマは重い。
「見たくない夢三題」です。
浮気がばれて妻に気遣う夢。
リストラされた後日談の夢。
徘徊と正気をさまよう夢。
これに卒業できない夢を加えれば完璧です。
私は、必然のなかに笑いとペーソスがあると信じています。
浮気は、必然ではありません。浮気をしたのちの後ろめたさが必然です。
馬鹿なことをしたと思います。
一方、密の味を思い返しています。
亡き妻が久々に現れました。
怖いものがありました。
妻と過ごす寝室にいい加減な冷房機がついていました。
水の気化熱を利用した空調設備でした。
設計、設置がリストラされた会社でした。
私に二度も引導を渡したこの会社の上司は、定年後社史の編纂をしているようでした。
社史のゲラ刷りを見ました。
私の名前が出ており、こんな無能な奴がいたと、無能ぶりを記録にとどめようとしていました。
拙い文章でした。私は、こんな奴に首を切られたのか。
妻に気を使いながらも、いつしか刻は過ぎ、私は老人になっていました。
繰り返す徘徊。たまに正気にもどり、「認知症」の現実を皆さんに伝えなければと静かに考えています。
この頃、頭がしびれるような感覚に襲われることがあります。
脳のどこかの血管が切れたのではないかと心配しています。
虚実入り混じった夢の列挙でした。
どうして、こんな夢を見たのでしょう。
心理学者がいたら聞いてみたい。
要は、業が深い。
生きている私は罪を重ねています。
併せて、不合理な現実に向き合っています。
夢の一つだけでも十分なはずです。
それを三つも一晩に続けてみる。
何か、脳にプレッシャーがかかっているとしか思えません。
夢とは、記憶の壺の奥底の恥部のような記憶に、今あるプレッシャーが刺激を与えるのでしょう。
そして、何かの記憶とつながりながら噴き出してくるのでしょう。
よからぬ何かを手繰り寄せながら。
書いていてさっぱりしました。
現実が夢か。
夢が本当の心理状態なのか。
今晩、また楽しませてくれるかもしれません。
以前も亡くなった妻が夢に出てきました。
妊娠したと告げました。
だってお前死んだじゃないか。
微笑む妻の足はなかったように記憶しています。
鳥の声 よからぬ心 拭い去る
2016年5月9日