故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

善行を積む

2016-05-27 07:00:49 | よもやま話

友人のお父さんが亡くなられました。
座椅子に座りひっくり返ったままのお父さんのことです。
友人が、起き上がれないのかと問いました。

起き上がっても何もすることがないから、このままでいた。
との答えでした。

いろうだけで生きておられました。
食事が細くなり、入院されてからのことです。
いろうを始めてから、めきめきと元気になったように見えた。
お父さんにもやることがありました。

亡くなられました。
友人は、正直ほっとしたとポツンと言いました。

お母さんは大丈夫ですかとの私の問いに、
何かぶつぶつと言っていると教えてくれました。

今日のテーマは、「善行を積む」です。
私達は、人を憎み嘲り(ばかにして笑う、広辞苑より)生きています。
少しでも、自分は人より偉いんだと思い込みたいからです。

情け深い人を見て、そこまでしなくてもと思います。
ボランティアに、よくやるなと感じます。
外国に行くと、トイレの前の行列やエレベーターから出る時に、
''After you''(あなたの番よ)と誰からともなく声がかかります。
ごちゃごちゃと並んでいるのに、
外国のご婦人はちゃんと順番が分っていらっしゃいます。

善行。(道徳にかなった行い、広辞苑より)
免許証の裏に、「臓器提供」の誓いを書きます。
自分にできる唯一の善行かなとも思います。
人は、死んだ時にその人の「ひととなり」が分かると言われます。
生きている時に、お礼が言えなくて伸び伸びとなった人達が、
最後の別れを告げます。感謝の言葉とともに。

きれいな人は、存在するだけで幸福感を人に与えてくれます。
よく笑う人は、周りを明るくします。
こんなことが、善行かなと感じます。
働く(傍を楽に)ことが、善行かなとも思います。
特別なことではありません。

背負われて 息子のためと 枝を折る

2016年5月27日

コメント
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