故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

儲かる話

2022-05-08 06:19:21 | よもやま話

絵のタイトルは、「一日のおわり」です。
この上ない至福の時間であり、危険な臭いがする。


効いたよと 己と友に 夢薬

猪談議に花が咲く。
猪猟師にあこがれる友人との会話です。
猪の毛皮に付くダニは60℃の湯で洗い流す。
今日のタイトルは、「儲かる話」です。

この友人、フィリピン人の彼女がいる。
ミンダナオから先の島に土地を買ったらしい。
将来、池を掘ってティラピアを養殖すると言う。
アーモンドが良いと、病弱の母に食わせる。
動けぬ母が太ってきたので断食を進める。
私も勧められてアーモンドをしばらく食べた。
退職後、中野の飲み屋で進められた通り断食も始めた。
プチ断食(一日二食、ご飯は朝だけ)は今でも続けている。
サナダムシが、腸内環境を整えるのによいと、
インドネシアまで採取に行った大学教授の話の頃から怪しくなってきた。
会うごとに、健康によいもの(食べ物、強壮剤)や脳によいことが変化する。
アラブ語を習いに渋谷のモスリムに行った。

野毛の飲み屋で、「儲かる話」を延々とし、2升を空けた。
すき間産業を見つけては、評価を下す。
レッドオーシャンをブルーオーシャンに変える工夫を開陳する。
エンジニアリングで培った構想をぶち上げる。
体力勝負の意気込みを語る。
妄想はタダとは言え、好き放題の職業をシミュレーションする。
儲かる話は尽きませんでした。

この友人、鉄砲撃ち(猟師)になりたいらしい。
チヌが被せ釣り(牡蠣を半分割り身を取り出し針を付け、牡蠣殻を重りにする)で、
面白いほど釣れる話は、ご法度です。
猟師から漁師に興味が飛躍するからです。
フィリピンは止めて、フィリピン人の彼女の一族郎党を連れて島への移住を勧める。
猪を羽交い絞めにしとどめを刺す夢を見ているのか、いまだに50Kgのバーベルで鍛えている。
儲かる話は、男の妄想と夢を掻き立てる。
冷静な女は、「馬鹿な男たち」と横目に見る。
今日も日が暮れ、男たちの妄想の時間が帳をあげる。

2022年5月8日
コメント
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