一杯が またねと温もり 千鳥足
今日のタイトルは、「向き不向き」です。
ごみを捨てました。
インターフォンを新しいのに変えました。
目標通りの片づけが終了しました。
子供たちとも暫しの別れです。
ビールに始まり日本酒も終わり、ウヰスキーに代わろうとした。
娘が、「明日は、何時出発」と尋ねる。
4時と答える。
遠くに見えるウヰスキーのハイボールに色がない。
極端に薄い。
もう少し足してと頼む。
これだけだよ、とウヰスキーの瓶のキャップ半分だけ足してくれた。
この家は、ぼるのが上手な飲み屋だなと冷やかす。
娘はシステムエンジニアーをしている。
よく気が付くし、人と付き合う仕事が向いている、と妻が言う。
客あしらいが上手な女将が向いている。
気持ちよくぼって、客の金を巻き上げることだろう。
妻は、料理を作りながらお客さんの話を聞くことができない。
料理の塩梅を忘れるか、とんちんかんな受け答えとなる。
客の方が察して黙る。
私はもっと不器用で、客の話に聞こえないふりをする。
不向きなカフェ営業を、私たちはよく続けたものだ。
「向き不向き」は、万人が判断する。
当たれば向いているし、火の車は向いていないからである。
どちらも一生懸命である。
ギャップが個性であり、「向き不向き」はいつまでも埋まらない。
近くの商店街に、これでもかと不味いそばやがある。
常連客は、そばには手を出さず、スーパーで買ってきた惣菜で一杯やっている。
いつまでいても追い出されない居心地を楽しんでいる。
2022年5月17日