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土手の桜を母子が訪れた。
タイトルは、「お母さん桜よ」
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絵のタイトルは、「どちらも咲いた」です。
今日のタイトル、パートナーから「こんなはずじゃなかった」と聞かされたらどうですか。
「ええっ」、そして、どうしてとなりますよね。
どうしてだけ、余計かもしれない。
「ええっ」で終わっていいんじゃない。
人生の歯車は狂い続けます。
受験、就職、結婚、出産、左遷、定年、老後と、「こんなはずじゃなかった」が続きます。
洗濯物を干していた。
ブラジャーをネットから取り出して干そうとした。
代わりに、蓬とドクダミが出てきて、畳の上にばらまかれた。
それを見ていた妻は、「ああっ」と思い出し、箒で掃きとった。
薬草風呂に使われたのち、洗濯籠にいれたままだった。
ミカン収穫の追い込み時期に、私の受験は重なった。
兄たち家族が手伝いに帰って来て、夜食後もにぎわい、私は眠れなかった。
梅酒を5杯も飲んだ頃、やっと寝ることが出来た。
翌朝は、人生初の二日酔いでした。
受験会場の机の上で激しく嘔吐した。
保健室で私の答案用紙を乾かしてくれていた試験官が、「続けるか」と聞いた。
私は、酸っぱい匂いがする答案用紙と格闘した。
良いことがあるだろうと、生き続けた。
私は、フローリングの床を裸足で歩くことにしている。
スリッパだと細かいゴミや汚れを感じない。
足の裏に違和感を感じると、掃いて拭く。
未来予測は、当たったためしがない。
常に、「こんなはずじゃなかった」です。
去る者は追わず来る者は拒まず。
美人は三日で飽き、ぶすは三日で慣れる。
私の人生訓である。
娘の結婚式で、はなむけの言葉を書く色紙が回ってきた。
結婚はゴールではない、スタートだよと書いた。
2022年6月18日