
絵のタイトルは、「楽しいか、私が決める」です。
夫が水を見て来るよと山に向かった。
すると、ほどなく妻から電話がかかる。
なにをしとるか。
妻は、声を聞けば安心である。
無事な夫は、何度もかかる電話に作業の手を止める。
90歳を前にした、専業農家の老夫婦のやりとりです。
今日のタイトルは、「井戸水」です。
ええっ、もう梅雨が明けた。
夕方になると、野菜に井戸水をかける。
山の畑の作物が心配である。
どれも水不足です。
20リットルのタンクを3つ軽トラに積んで運ぶ。
これからは、日課となる。
島の山は、急峻である。
どんな日照りが続いても、水が湧く場所がある。
村人は、丈夫なホースを川に沿って、延々と300mのホースを水場迄伸ばしている。
川岸には何本ものホースが束になっている。
我田引水の実現である。
畑脇にあるホースの末端から、湧き水が流れ続けている。
誰がバケツで汲んでもよい。
朝6時前に、島の反対側にある妻の実家に向かう。
2時間かけて草を刈った。
私の実家に向かい、道のわきに密生している雌竹を取った。
野菜用の支柱に使う予定です。
次の世代につなぐのが役目である。
草取りをするどの方も、義務感を背負っている。
義務感だけでは続かない。
草取りをし、野菜の収穫が嬉しい。
今の楽しさが、先に続く義務感を緩和する。
次のことは、次の世代が考える。
楽しさも伝わればよい。
2022年6月30日