
絵のタイトルは、「愛の椅子」です。
なまめかしい唇が覗いているわけではありません。
元気をくれる。
唇があれば、かたい椅子も座り心地がよくなるかしらと入れてみました。
幸せとは、そんなものではないでしょうか。
チームメイトが帰ってきた。
私が営業で、彼がサービスマンでした。
このくらいはやってくれると想い、いつもそれ以上の男でした。
売っていた機械で、これはリコールものじゃないかと気づきました。
客先も私たちもそう思っていました。
世界中でメンテナンスをやっていた男に質問がありました。
これまでこのような欠陥を見たことがあるか?
2回目です。と彼は答えた。
普通は見たことがない。と答えます。
それは、嘘だと客先は怒ります。
そうか、運がないなと客先に思わせました。
営業の私は、とことん向き合おうと決断しました。
今日のタイトルは、「丸ごとの幸せ」です。
その男は、陽気で破天荒なイギリス人です。
彼を連れてきてくれた友人と3人で、広島駅前で大いにビールを飲みました。
あの人と結婚したら、自分は幸せになる自信がある。
普通は、あの人が幸せにしてくれるんじゃないかと想像します。
何故なら、好きだから。
ここに落とし穴がある。
仕事でよくありました。
任せるから、工場診断をし解決策を施し、知らぬままでよいから儲かる工場にしてください。
ふざけるなと思いましたが、言いませんでした。
「丸ごとの幸せ」などありはしない。
結婚したら、こんなはずじゃなかった。
幸せにしてくれるはずが、どんどん不幸にします。
どこに勘違いがあったのでしょう。
子供もできて、スタート地点にもどることなど到底できない。
あれあれ、幸せになる自信があったんじゃないんかい。
前向きにしてくれる金言や行動がある。
なになにしてくれない。
こんなことはどうでもよい。
やっぱり私が選んだ人だ。
これからも一緒にいたい。
頑張れます。
ここまで考えたけど、最後のピースがはまらない。
それに気づかせてくれて、最後のピースを選ぶ自信を与えてくれる。
誰も、私の幸せをお膳立てしてはくれません。
私の幸せは、自分にしかわからない。
「丸ごとの幸せ」なんて、はなからないのです。
2024年1月22日