絵のタイトルは、「無心と邪心」です。
今日のタイトルは、「売主と買主」です。
不動産の売買は、中間業者(不動産、デベロッパー、建築会社、銀行・商社等)が
仕切ります。
我が家の売主は、東京に住んでいました。
空き家、耕作放棄地と墓地を不動産として親から継承されていました。
買主は、空き家だけが欲しかったのですが、売主の条件が4度変更されました。
中間業者の不動産は、売主のわがまま(条件変更)を買主に押し付けてきました。
さすがに、次から次の条件変更に業を煮やし降りてしまいました。
墓地まで買うことはできず、分筆していただきました。
買主は、売主のわがまま(畑、山、保安林の条件追加)を全部飲みました。
売主は、条件を全部飲んでくれた買主に疑問と感謝の思いを持ちました。
全部の取引が終了したのち、売主から買主に電話がありました。
親戚が一軒増えたと想い、来広の際には我が家を訪ねてくださいと
買主は売主に伝えました。
昨日、売主家族が買主の家を訪ねてくれました。
売主にとって懐かしいかつての我が家を、買主は包み隠さず見学してもらいました。
買主の使い勝手の工夫(リノベーション)が満載の家を見て、感心されました。
売主は、懐かしい思い出を再確認することができました。
中間業者を飛び越した珍しい光景です。
我が子の年恰好の協力隊員(娘)が移住して農業がしたいと申し出ました。
世話をした年寄りたちは、全員「やめておけ」と忠告しました。
意志の変わらぬ娘は、残っている畑の一等地(水利のよい南向き)の畑と
空き家になって間もない上等な家に住むことができました。
「やめておけ」の逆バージョンです。
50年ぶりにUターン買主には、売主の苦悩が理解できました。
買主は、自慢のコーヒー、アップルパイとミカンを出しました。
幼子の無心につられて、買主家族全員が美味しいものを食べてしまいました。
中間業者を飛び越した、売主と買主の縁でした。
2024年1月5日