![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/c3/848be74f5766d3fa12aa659cff69a76e.jpg)
絵のタイトルは、「島の大事な宝物」です。
描いた当初は、うっすら見える灌漑用の池でした。
今見ると、雑木もいずれ宝物になるやもしれません。
刈った草は、刈ったものが片づける。
東北で教えていただいた鉄則です。
今日のタイトルは、「雑木の活用」です。
この地域では、私は年下で若輩者です。
近所や実家がある里で、耕作放棄地の剪定や管理を依頼されます。
年配の親戚や友人から剪定を依頼されます。
切った枝を軽トラに積んで、管理依頼された田んぼに持ち帰ります。
穴を掘って、乾いた雑木を燃やし、消火のため土をかけます。
一雨後に燻炭を掘り出します。
バケツの下に穴をあけ、魚を焼く網(円形)を置き、土を篩います。
網上に残った炭は、七輪で熾し、魚、干し肉と干し芋を焼きます。
篩いの下に落ちた屑炭と焼けた土を一輪車で畑に運びます。
管理を任されたキウイ畑で、落としたキウイを拾い集め軽トラに積んで畑に運びます。
屑炭もキウイも畑に穴を掘り埋めます。
刈った草を囲いの中で熟成し畑に入れます。
家庭で出た生ごみは、乾燥コンポストにし、畑に入れます。
畑は花崗岩が砕けた真砂土で栄養(有機物)が不足しています。
微生物の力を借りて、有機物を多く含んだ土づくりをしています。
何年かければ地力がつくのか分かりません。
去年より今年と、スコップで掘ったり、カンリ機で鋤くのが容易になっています。
耕作放棄地の再生が夢ではありません。
せっかくの風景を邪魔する雑木や草がうざったいだけです。
一度手をかけたら、次の年もやることになります。
風景を楽しみたいし、雑木の使いまわしのために必要な作業です。
きれいになって、肥沃になると、作物が取れます。
耕作放棄地には、誰もが採らない果物が豊富に実っています。
私たちだけでは食べきれません。
近所に配り、迷惑も顧みず都会に送ります。
最初は迷惑顔の都会の友人も、妻(や夫)との共同作業になり、毎年待ってくれるようになりました。
雑木を束にして、道行く人に「自由にどうぞ」とおすそ分けにするまで、続けます。
だから何だと思っています。
やりたいことだし、皆が喜んでくれる。
それだけのことです。
熊野古道だって、そうして長年かけて再生されました。
2024年1月24日