祭りが始まりました。
笛が奏で、太鼓が拍子をとります。
リズミカルな演奏ですが、うら悲しくも聞こえます。
今日のタイトルは、「島の祭り」です。
同じ島でありながら、今住んでいる場所を訪ねたことがありませんでした。
東北から移住して3年が経ちました。
評議員(地域の世話役)の役が回ってきました。
2000人の集落で、毎年村をあげて伝統の秋祭り(神楽)が継承されています。
約90日間、夜若い者たちの練習に付き合います。
私たち評議員は、太鼓の出し入れや準備(飾りつけ)を手伝います。
祭りを知らせるしめ飾りを1Kmにわたって張りました。
たれ幕は、前回の写真を見ながら張りました。
出し物は、3種類。
お囃子は、女子高生とお母さんたち女性だけの横笛です。
太鼓は、男子中学生と高校生です。
舞うのは、成人男子(40歳くらいまで)です。
最初の出し物です
親孝行の子供が、病弱の母のために、母の好物である筍を山に採りに行きます。
そこで、獅子と遭遇します。
びっくりした稚児たちは、脅したりすかしたり戯れているうちに仲良しになります。
保育所から小学生の女の子が演じる稚児です。
なかには止まる子もいて、最初は怖い世話焼きばあさんが優しく助けます。
次の出し物です。
ある時、暴れる獅子をだいば(天狗)が諫めます。
始めは、一対一。
次は、小天狗と親天狗対2頭の獅子の対決となります。
そして、一気にクライマックスに至ります。
若者といえど、演じるのはハードです。
仕事を終えて毎夜練習した成果を祭りで披露し、
次の世代が憧れて俺たちの番と引き継がれます。
獅子の頭が天狗に噛みつきます。
獅子のお尻が天狗を跳ね飛ばします。
観客は、白熱する戦いに盛り上がります。
苦戦するだいばを応援します。
最期はだいばが獅子を仕留め、観客の拍手喝采となります。
今日は、朝から片づけでした。
当日の観客は150人、演者と世話役が50人の小さな村祭りは終わりました。
参拝客がが投げ入れてくれた賽銭を数えて終了しました。
来年も続けようと、若者も年寄りも一生懸命です。
そうして、何百年も続いてきました。
2024年10月28日
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