故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

島の祭り

2024-10-28 18:10:28 | よもやま話

祭りが始まりました。
笛が奏で、太鼓が拍子をとります。
リズミカルな演奏ですが、うら悲しくも聞こえます。


今日のタイトルは、「島の祭り」です。
同じ島でありながら、今住んでいる場所を訪ねたことがありませんでした。
東北から移住して3年が経ちました。
評議員(地域の世話役)の役が回ってきました。
2000人の集落で、毎年村をあげて伝統の秋祭り(神楽)が継承されています。
約90日間、夜若い者たちの練習に付き合います。
私たち評議員は、太鼓の出し入れや準備(飾りつけ)を手伝います。
祭りを知らせるしめ飾りを1Kmにわたって張りました。
たれ幕は、前回の写真を見ながら張りました。

出し物は、3種類。
お囃子は、女子高生とお母さんたち女性だけの横笛です。
太鼓は、男子中学生と高校生です。
舞うのは、成人男子(40歳くらいまで)です。

最初の出し物です
親孝行の子供が、病弱の母のために、母の好物である筍を山に採りに行きます。
そこで、獅子と遭遇します。
びっくりした稚児たちは、脅したりすかしたり戯れているうちに仲良しになります。



保育所から小学生の女の子が演じる稚児です。



なかには止まる子もいて、最初は怖い世話焼きばあさんが優しく助けます。


次の出し物です。
ある時、暴れる獅子をだいば(天狗)が諫めます。
始めは、一対一。
次は、小天狗と親天狗対2頭の獅子の対決となります。
そして、一気にクライマックスに至ります。




若者といえど、演じるのはハードです。
仕事を終えて毎夜練習した成果を祭りで披露し、
次の世代が憧れて俺たちの番と引き継がれます。




獅子の頭が天狗に噛みつきます。
獅子のお尻が天狗を跳ね飛ばします。



観客は、白熱する戦いに盛り上がります。
苦戦するだいばを応援します。
最期はだいばが獅子を仕留め、観客の拍手喝采となります。


今日は、朝から片づけでした。
当日の観客は150人、演者と世話役が50人の小さな村祭りは終わりました。
参拝客がが投げ入れてくれた賽銭を数えて終了しました。

来年も続けようと、若者も年寄りも一生懸命です。
そうして、何百年も続いてきました。

2024年10月28日
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