故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

あんたと一緒の墓に入らない

2024-10-29 05:41:44 | よもやま話

絵のタイトルは、「いちゃりば、ちょうでえ」(袖触れ合うも他生の縁)です。
気の迷いであろうが、出会ったんだから。
悪いことばかりじゃない。
よいこともありました。


人には、無くて七癖あるという。
墓場まで持っていきたい過去がある。
今日のタイトルは、「あんたと一緒の墓に入らない」です。
約4割の奥様が、そう希望されます。
6割は入ってくれるのです。

そりゃそうですね。
墓場まで持ってきた悪さの話なんか聞きたくない。
咳払い一つで、謝る姿が想像できる。
金輪際と、何度許してきたことか。
そういう私も、心の浮気は数知れず。
どっちもどっち。

そう、悪さの話です。
いつかは、懺悔しなければならない。
やらかした罪を、人は忘れても、棘となりわが身を割くものです。
生きても生きても、後悔は尽きない。
例え謝ることができても、わが身可愛さの言い訳ばかりです。
そして、良からぬことをまた考える。
煩悩は年齢に関係なく醸成される。
罪深きは、わが身かな。

別れた恋人がお骨になり、私も骨になる。
娘が二人のお骨を合わせると、骨壺が熱を持つ。
そんな小説を読みました。
二番目に好きだった人と、あきらめるように所帯を持った。
どこまでも哀しい迷い道です。

死んだあとくらい、奥様の希望をかなえてあげたい。
聞いておきたい、誰と一緒の墓に入るの。
どこまで聞いても、奥様は知らぬ顔です。
「あんたと一緒の墓に入らない」と言われるだけです。

2024年10月29日
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