故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

井戸端会議

2024-11-07 05:42:51 | よもやま話

絵のタイトルは、「良かった」です。
それぞれが辿った道のりの感想です。
そうありたいものです。


東京から妻の友人が今日訪ねてくる。
その人が来るなら会いたいと、さらなる友人が二人加わる。
ファミレスで食事をし、お茶のみのために河岸を替える。
男で言うなら、安酒をたらふく詰め込んだ後に、気に入ったママがいるスナックに移る。
まあ、俗にいう梯子酒です。

今日のタイトルは、「井戸端会議」です。
妻の3人の友人たちが、広島から30分フェリーに乗って我が家にやってくる。
妻も含め4人共、同じ中学校出身です。
午前中に来て料理を皆で用意し、持ち寄ったそれぞれのお気に入りが並び、さあ食べようか。
食べた後は、座敷に移り庭の景色を見ながらお菓子で茶話会です。
妻は、モロヘイヤ入りのパンを焼き、ルバーブジャムを作り、蜜柑とキウイを収穫しました。

誰もが、相手の話を聞きながら相槌を打つ。
不在の亭主のこきおろしから身の回りの面白かったことを話し始める。
どの人も雄弁になります。
罪がない噂話に明け暮れる。

不要と邪魔という理由で、何故だか私は外出することになりました。
いたとしても飾りにもなりません。
口を挟もうにも、糸口が見つからない。
口は開けたが、言葉を発する努力もむなしく、
ハイハイそうなの、良かったねといなされる。
そして、また女たちは話題の連鎖に没頭する。
時々、つままれ放り出される。

「井戸端会議」で、女たちは情報収集します。
都会には、井戸も共同水道も、もうありません。
野菜を洗うことも、洗濯をすることもない。
ファミレスのフリードリンクも飽きてしまうほど美味しくない。
長居をするために、2回も3回も飲んでいるうちに水腹になる。
広島からフェリーに乗って30分かけて来る、誰も歩いていない島も価値は十分です。
話し疲れて、亭主の夕食が心配になるころ散会します。
夕日に照らされる故郷の景色を、束の間堪能しながら、会えてよかったね。

中学までは同じ路線でした。
二十歳を過ぎて、それぞれがアウェーに嫁ぎ、婿取りかのように根が生える。

2024年11月7日
(あとがき)
私は、どこに行きますか。
スナックもなければ、友人と長話もできない。
無趣味の男はパチンコにいって独り時間を潰す。
公認の遊びは、隠れてするときほどワクワクしない。
(筆者の独り言)
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