絵のタイトルは、「去る者は追わず来る者は拒まず」です。
歩き疲れた、眠れなかった。
夜明けが来て、アパートに帰った。
今日のタイトルは、「徘徊」です。
日常を離れて、目的もなく歩きたい(小旅行)時があります。
先輩は、ラッシュが過ぎた京浜東北線の電車に文庫本を持って乗るそうです。
読みたければ読み、眠ければ寝たらよい。
夏は涼しく、冬は温かい。(景色が流れるだけスーパーや図書館よりいいかも)
お腹がすいたら、ホームの駅そばなんていかがでしょう。
(私は、東神奈川駅東京行きホームのあなご天そばが好きでした)
この電柱からあそこの電柱までと、行動範囲を息子さんに決められました。
今日は通らないなと、自動車板金工場の主人が言う。
畑で、遠くから見守る人がいる。
昨日は赤い車、今日は軽自動車、一昨日は市役所の車がカフェの前に駐車しました。
降りて来たのは、私たちが借りてるカフェのオーナーでした。
昔、山岳ガイドをしていた、鋼鉄の脚の持ち主です。
地域では、有名な徘徊老人でした。
冬の早朝、裸足で雪道を歩いて、灯りがついてるコンビニで道を聞きました。
コンビニの店員が警察に知らせてくださり一命を拾いました。
友人のお父さんが、玄関まで来て引き返した。
靴を研いていた友人が、「新聞を取りに来たのじゃないの」と声をかける。
お父さんは、座椅子ごと後ろにひっくり返って、起き上がれない。
「起こそうか」と友人が声をかけると、
「起きてもやることがないから、こうしていた」という返事。
ある時、お父さんは自転車ごと行方不明になった。
居なくなって一日が過ぎようとする頃、「見つかった」と警察から電話があった。
駆け付けてみると、生垣に転んだまま、「ご苦労」とおっしゃられた。
島でも、年に数回、「行方不明の老人」について、広報(拡声器)が報せます。
GPS付きの携帯を持たせる。
(充電が十分か。電波が届くところかと心配は尽きない)
(それより、住所と名前を携帯に貼りつけたほうがよいかも)
平たいところが少ない島です。
誰もが知り合いで、「あんたは、どこから来てどこへ行くの」とあいさつ代わりです。
もう少し徘徊したかったが、見つかるのが必定です。
高校生の次女は、学校を休んで高級住宅街を徘徊していました。
姉弟妹たちがひしめく我が家より、豊かそうな広い家に住みたかった。
時間がたっぷりあっても、どこにも出かけない。
徘徊と散歩の区別がつかなる前に、情緒あふれる街角を散策したい。
車の速度の1/10の歩きでは、見えるものが違います。
移住者の私たちは顔が知られていません。
通報されないように、コミュニケーションをとることから始めましょう。
2025年1月16日
徘徊とは、
どこともなく歩きまわること。ぶらつくこと。
(広辞苑より)
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