さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ヤマトシジミ

2013-09-24 22:27:23 | 昆虫

*2013年9月24日撮影

 最近シジミチョウの姿を良く見るようになりました。それもほとんどヤマトシジミです。
 今日もヤマトシジミをたくさん見ました。
 これは翅を開いて表側を見せている写真です。黒っぽい色をしているので雌のようです。
 黒い中にも青く見える部分があって、上品な色合いです。
 外周は白っぽい青で縁取りされています。
 とても小さな蝶ですが、小さいからといっていい加減な造形はされていないところに、自然の力のすごさを思います。





*2013年9月24日撮影

 逆立ちの横向きで翅を閉じ、裏側の模様を見せています。
 少し前までよく見かけたルリシジミと比べて、模様がくっきりはっきりしています。
 地の色は基本的には灰色なのですが、微妙な色が付いています。
 翅全体が少し赤みがかっていて外側の縁に近づくほど赤みが強くなります。身体に近い部分は青みがかっています。





*2013年9月6日撮影

 半開きの翅で表側と裏側の両方が見えている写真です。
 表側の色は明るい青紫で、雄の色だと思います。外側の縁には黒っぽい線があります。
 裏側の模様もそれなりに見えます。
 点と線の組み合わせがじつに不思議ですが、ヤマトシジミにはみな寸分違わず同じ模様が付くというのがこれまた不思議です。

 
 

ノブドウ

2013-09-23 23:57:25 | 樹木

*2013年9月23日撮影

 ノブドウの実が美しく色づいています。
 白っぽいものから藍色のものや紫のもの、赤っぽいものもあります。さまざまな色に熟すのが不思議な実です。
 会津では通称「ブスの実」と呼ばれて、毒だと信じられているせいもあって、不気味な実だと思ってきたものです。
 しかしこうして眺めると、なんともいえない美しいものだと気づきます。





*2013年9月23日撮影

 ちかごろブスの実を焼酎漬けにしたものが、胃腸の腫瘍やガンに効くとされて、家庭で作るようになりました。
 それにともないノブドウの実は早くから採取され、なかなかこのように色付いた実を見ることが少なくなってきています。
 これは川に張り出した木の枝にからまって伸びたノブドウで、人の手が届かない場所なので、こうして色づくまで残ることができました。





*2013年9月23日撮影

 ノブドウの実は本来丸いのですが、ノブドウタマバエという虫が寄生して、不規則な形に膨らんでいるものが多いそうです。
 実の中で幼虫が育っているわけです。
 虫こぶとか虫えいとかいうそうですが、ノブドウの実には特に多いとされています。

ハナタデ

2013-09-19 23:59:44 | 草花

*2013年9月18日撮影

 アカマンマと呼ばれて親しまれているイヌタデの花が目立つようになってきました。
 そんなイヌタデによく似たハナタデが咲いています。
 花がまばらに付いている感じで、イヌタデのようにびっしりとは付いていません。色もあまり赤くはありません。
 これはこれで、なかなか清楚な感じがしていいものです。小さな花も近寄ってみるとピンク色できれいな5弁の花です。





*2013年9月18日撮影

 ハナタデの花の周りを飛び回っている、ホソヒラタアブです。
 目が大きくて、頭の丸い木ねじのような身体です。
 体長は1cmくらいしかありませんが、オレンジ色の身体で飛び回るので、ハナタデの花の周りにたくさん飛んでいるのが目につきます。

ゴイサギ

2013-09-18 22:25:52 | 

*2013年9月18日撮影

 台風がやってきて、おそろしい数日を過ごしました。
 いまや穏やかな秋晴れが戻っていますが、すっかり寒くなって、夏は完全に過ぎ去ってしまいました。

 会津の鶴ヶ城公園にはゴイサギがたくさんいて、秋になったので集団でねぐらをつくっているようです。
 ゴイサギはどちらかというと夜行性なので、昼間は繁った枝の間にかくれてじっとしています。
 それで、予期せずに間近にゴイサギがいるのに気づいたりすることがあります。
 たいていはゴイサギの方が近づいていく私に気づいて飛んでいってしまいますが、時には写真を撮らせてもらえます。

 そんなふうにして、今日撮ったゴイサギです。
 赤い目が光っているのが印象的です。





*2013年9月18日撮影

 このゴイサギにも今日出会いました。
 まだ大人になりきっていない若鳥です。
 目がだいぶ赤みを帯びてきました。まだ頭や背中が大人のような濃紺になっていませんが、茶色い幼鳥の色とは違います。
 ゴイサギは成鳥になるのに2~3年かかるそうで、ゴイサギの集団のなかには色合いの違う幼鳥や若鳥がまじっています。
 それがまた、眺めていて楽しいものです。





*2013年9月4日撮影

 さて、これがゴイサギの幼鳥。
 最初の写真と同じ場所です。日陰なので黒っぽく見えますが、茶色い色をしています。
 背中の羽全体にある白い斑点を星にみたてて、ホシゴイといわれます。
 目は幼鳥の内は黄色くて、次第に赤くなっていきます。
 
 ホシゴイのちょっとかわいい表情をごらんください。

ツリフネソウ

2013-09-13 22:05:12 | 草花

*2013年9月12日撮影

 川岸のヨシなどが生え繁っているところに、濃いピンク色の花がかくれています。
 よく見ると、けっこうたくさん咲いています。
 独特の花の形からツリフネソウ(釣舟草)という名がついた花です。





*2013年9月12日撮影

 花のアップです。
 つり下げられたように花が咲いているので、帆掛け船をつり下げたようだとか、茶器の釣舟に似ているとかで、ツリフネソウになったとされています。
 お茶の席で使う花入れに舟の形をして釣り下げて使うものがあり、釣舟というのだそうです。
 ツリフネソウの花は、つぼみのうちはちゃんと上を向いていますが、花が開くにつれ下に釣り下がっていくようです。





*2013年9月6日撮影

 そんなツリフネソウの花の咲く様子がわかる写真として、これを選びました。
 変わった形の花です。
 お尻のところでくるっと巻いているのもほほえましく、舟というよりは魚とかの生き物のように見えるのは私だけでしょうか。