さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ヒヨドリジョウゴ

2013-10-13 22:15:15 | 草花

*2013年10月13日撮影

 草むらに隠れるように赤い実があるのに気づきました。
 つる草の枝先にいくつかまとまって実がついています。つるは地面を這ったり、他の草に絡まったりしています。
 写真のように赤い実と青い実が混在しています。青い実も程なく赤くなるのだと思います。
 赤い実は鮮やかな色をしています。

 調べた結果、この実はヒヨドリジョウゴだと分かりました。





*2013年8月27日撮影

 ヒヨドリジョウゴを掲載している植物図鑑などには、もちろん夏に咲く花も掲載されています。
 それを見たら、以前撮影した記憶があると思い当たりました。
 その写真が、これ。8月に撮影しました。
 やはり草むらの中にひっそりと咲いている小さな花で、あまり目立ちませんがなかなかチャーミングな花です。

 ヒヨドリジョウゴは「鵯上戸」と書き、「鵯」は鳥のヒヨドリで「上戸」は本来酒好きをさす言葉ですが、実をヒヨドリが好んで食べるという意味のようです。
 ヒヨドリがこの実を好んで食べるということは確認されていないらしいです。

 

キトンボ

2013-10-12 22:12:49 | 昆虫

*2013年10月11日撮影

 今日は雨が降って寒い一日が戻ってきました。
 
 それで、暑かった昨日出会ったトンボを紹介します。
 私は初めて見たので珍しいと言っていいのかどうかは分かりませんが、キトンボです。
 赤とんぼなのですが、翅が基部を中心にオレンジ色というか黄色というか、美しく色が付いています。
 脚がこれまたオレンジ色なのがとても目立ってきれいです。





*2013年10月11日撮影

 これは正面から撮った写真。少し逆立ちポーズです。
 キトンボは夏から秋の遅くまで見られる見られるトンボで寒さに強いのだそうです。
 しかし、森の中の沼のような水のきれいなところで育つので、環境の悪化で数が減っているといいます。
 森のお姫様なのか王子様なのか分かりませんが、また出会いたいものです。

 

イチモンジセセリ

2013-10-11 22:10:29 | 昆虫

*2013年10月11日撮影

 10月に入って朝晩は冷えるようになり寒い日が続いたのですが、今週は逆に夏のような暑い日が続いています。
 そのせいか一時あまり見かけなくなったイチモンジセセリが、また出てきました。
 セセリチョウのなかでイチモンジセセリだけがいるようです。

 セセリチョウはごらんのように少し変わった姿をしている蝶で、翅の白い点模様が直線状に並んでいるのがイチモンジセセリです。
 点模様は見る角度などによって白く見えないこともあり、この写真の場合の一文字模様は翅の外側の方ではなくて、身体に近い方の灰色に見える点々です。





*2013年10月9日撮影

 背中から見た写真です。
 翅の付き方が普通の蝶のように上下にずれているのではなく、外側と内側に重なったようになって付いています。
 内側の翅が普通の蝶の前翅にあたり、大きい翅です。
 外側の翅が後翅で、いま見えているのが表側です。右も左も、白い点々模様が直線的に並んでいます。
 翅の表も裏も同じ模様がついているわけです。
 




*2013年10月9日撮影

 斜め前から見たイチモンジセセリです。
 内側の前翅の模様がよくわかります。前翅の模様は輪になっています。

 セセリチョウは翅の付き方が独特で、腹部が大きいのは筋肉が多いからとされています。
 それで、普通の蝶のようにひらひらとは飛ばずに、びゅんと高速で直線的に飛びます。
 ちょっと変わり者の蝶ですが、目が大きくてかわいい顔をしています。

アキノキリンソウ

2013-10-10 22:18:17 | 草花

*2013年10月10日撮影

 鶴ヶ城公園にアキノキリンソウが咲いています。
 本来はかなり大きくなる草なのですが、頻繁に草刈りをするためなのか小さいアキノキリンソウです。

 アキノキリンソウは「秋の麒麟草」と書くことが多いのですが、正しくは「秋の黄輪草」だとされています。
 「黄輪草」は春に咲くベンケイソウに似た黄色い花で、花が輪になって付くために「黄輪草」と名付けられました。
 その黄輪草に似ていて、秋に咲くというので「秋の黄輪草」なのです。
 ところが春のキリンソウを「麒麟草」と誤記することが多く、アキノキリンソウも「秋の麒麟草」と書く習慣が生まれました。
 ついでに、花の姿を麒麟に見立ててアキノキリンソウという、との新説も生まれています。





*2013年10月10日撮影

 草丈の小さいアキノキリンソウですが、花のアップです。
 
 アキノキリンソウは別名をアワダチソウといいます。
 もっと大きくなったアキノキリンソウの花は枝の先に大きな房状につき、泡立っているように見えるところからアワダチソウです。
 本来のアワダチソウよりはるかにたくさん生えていて有名なセイタカアワダチソウは、背の高い大型のアワダチソウといういう意味で名付けられました。

 セイタカアワダチソウは花が終わって冬にさしかかる頃、実に綿毛がはじけて石けんが泡立っているように見えます。
 だからアワダチソウの名がついたと説得力のある解説があって、私も信じていたのですが、どうも違うようです。

浄土平にて

2013-10-08 22:42:43 | 

*2013年10月8日撮影

 突然ですが、いつもと違って山の写真です。
 地元の人には説明不要、浄土平から見た一切経山です。

 今日もいい天気で気温も夏のようでした。
 それで、紅葉が見頃だという浄土平へ出かけました。
 猪苗代から福島へ向かう観光道路「磐梯吾妻スカイライン」の一番上が「浄土平」で、広い駐車場やレストハウスがあります。
 浄土平の目の前にどーんと見えるのが、噴煙をあげている一切経山です。
 手前にススキを入れて撮影してみました。





2013年10月8日撮影

 こちらも地元では知らぬ人のない吾妻小富士です。
 浄土平からすぐ歩いて登れます。
 吾妻小富士は名前の通り、小さな富士山のような端正な姿で知られています。
 写真はちょっと見る角度が違うので富士山のようには見えませんが、ススキの向こうに写してみました。

 吾妻小富士は登ってみると噴火口が大きく口を開けていて、その外周が見えているわけです。
 いわゆる「お釜」と呼ばれる山の形です。